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星虫(岩本隆雄) [今日の書物]

星虫

岩本 隆雄 ソノラマ文庫 2000.6

1990年に新潮社から刊行されたものに加筆されたもの。

久しぶりに星虫が読みたくて借りてみました。

すでに絶版になっているとは聞いてましたが、ソノラマ文庫から再販されているとは思いませんでした。

読み返してみてみると、内容はほとんど忘れているのが発覚。(笑)

(部分部分では覚えている!)

まあ、携帯が出てきたりと現在にあわせた設定になっていたので、加筆もだいぶしているのだとは思いますが!

主人公はスペースシャトルのパイロットに憧れる高校生、氷室友美と、いつも寝てばかりいる寝太郎こと同級生の相沢広樹と星虫とのお話。

特別なことは、特別な人だけに与えられたのではなく、ほぼ人類平等にそのチャンスは与えられた。

でもそれを最後までいかしたのは、信念をもって星虫を育てた友美と、友美を信じた広樹だけだったというのが、この話の一番のポイントだと思う。

実際はもうちょっと星虫を最後まで育てた人がいても不思議ではないと思うけど、特別な人にだけ特別なことができるというのではないところが好きだ。

作者も言っているが、恥ずかしいセリフもいっぱいあるがそれがいい。

「人間は地球の種なんだよ」

なんかが私はとてもいいと思う。(そこに行くまでのくだりも)

本当に種かどうかはわからないけど、世の中そんなに悲観したものではないと思う。

この物語の中みたいにぱっと解決策はないけどね。

 

イラストはほとんど私のイメージ!(特に寝太郎は顔が出ているイラストなかったし!)

宇宙はよそ様の写真から勝手に引っ張ってきちゃいまいした。

 


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