ファッション史の愉しみ -石山彰ブック・コレクション-(世田谷美術館) [美術展感想]
木島櫻谷(泉屋博古館分館(東京)) [美術展感想]
他の展覧会で最後の1枚残っていたチラシを見て気になったので行ってきました。
この美術館自体はじめて行くところです。
木島櫻谷の作品も多分はじめてみるのかな?
覚えてないだけかもしれませんが!
展覧会がはじまってから3日目に行ったせいなのか結構お客さんもいました。
美術館はそれほど大きくないのですが、金額と広さでを考えればいい感じだと思います。
欲をいえばこの金額で大きな部屋の方の広さでもう1室分の大きさがほしかったかな!
(屏風が結構せせこましく飾ってあったので!)
さて年始ということで最初に飾ってあるのは午を描いた「奔馬図」です。
これから先の作品は動物もかなり丁寧に書いてあるのですが、これは墨でさっと描いた感じのものです。
しかし、動物を描きなれているのが良く分かるような躍動感がこの絵から伝わってきます。
筋肉の表現がとても素敵でした。
「剣の舞」は時代物の絵です。
こういう絵で気になるのが甲冑等の衣装の描き方。
時代的に合っているかどうかは私には分かりませんが、かなり精密にしっかりと描かれてます。
それに合わせるような戦争真っ最中の臨場感。
それでいて血なまぐさを感じない絵です。
人の顔も写実というよりも絵巻物風で、この作品にはそれがすごく合っていました。
陣の外にちらりと見える桜がもう一つの現実を表しているように思いました。
「咆哮」日本画でこれほど写実的な虎を見たのは初めてかもしれない。
(絵としてとても素敵な虎はいくつも見てきましたが)
3匹の虎が水辺から我先にと這い上がってくる場面が右にあるのですが、虎独特のあの大きな手の描写がうまいなと思いながら見てました。
また3匹の躍動感が伝って来る構図は、左上に向かっていてそれが左の鹿の群れにつながっているのがいいです。
左は虎に追い立てられて逃げて行く鹿の群れ。
これまたどれほど焦って逃げているかが伝わってきます。
雪を舞散らしながら、中には焦りすぎて足が明後日の方向に!
群れで逃げているのにほとんど同じ格好の鹿は見えず、鹿たちの次の足の運びが見えてくるようでした。
鹿も虎も毛並みは一本一本かかれているのではなく、虎の模様もほぼ線です。
でもそれでいて違和感がない、それどころかそれの描き方だったからこそあの虎はいるのだと思います。
それでいて荒っぽく入れられている毛の線は、やわらかい毛と剛毛が混じっている動物のリアルさを感じました。
「一夜の夢」これも物語の中の出来事を描いたもの。
女性が綺麗に描かれているのが好きです。
「和楽」は実際の当時の庶民の生活を描いたものかな?
牛のちょっとくるくるとした毛並みの描き方が可愛くて好きでした。
人間はちょっと生っぽい感じが私にはいまいちで、特に唇が特徴的でした。
「寒月」はチラシのに使われている狐の絵の屏風です。
6曲1双の作品なので全体としては結構大きいものです。
月夜に雪の竹林を歩く狐、それは静かな光景ながら寂しい雰囲気はしません。
狐はそれまでの作品にあったように、写実的でそれでいて描き込み過ぎていない。
ちょっと覇気はないようには見えるのですが、寒い野原を歩いている様子がとても出ています。
その狐から自然に視線は右上の月へ。
一瞬飛ばした個所には漆黒の闇に溶けた森が少し見えている。
その森も右から左へと色が薄くなり雪のなかへフェードアウトしている。
それにアクセントをつけているのがまばらに生えた竹。
かなり濃い黒で描かれているのですが、それぞれが沈まない濃さと位置で存在している。
ちょっと画面に変化を持たせているのは手前の琵琶みたいな木でしょうか?
左端にはもう枯れて凍えた感じのハルジオンみたいな草がリアルで良いです。
細かく見ていくとほとんどの構成するものは真ん中と右に集まり過ぎている。
画面は雪の左は少し生えた竹以外描かれているものがなく真っ白だ。
でも画面に不安定さは感じない。
この構成の妙はなんなのだろか。
私にはよく分からなかったが、この構成力は凄いと思いました。
「葡萄栗鼠」は竹を組んだ棚に巻きついたブドウの葉の間からリスが見える絵。
普通だったらメインであるリスにあれほど竹竿やブドウの葉が密接してると絵をダメにしかねないところを、この作品はリスがのんびり毛づくろいしてるところをこっそり見て感じがとてもしていた。
またリスのしぐさがとても可愛い。
「峡中の秋」水墨画ほど線で表現したものではなく、とても軽い感じの絵。
奥の山の裾野はボケて見えず、いくつもの山がそびえ立っているのだが、岩肌を遠目でみるととても質感が出ている。
でも近くでみると線とも点と言えない黒からグレーがついているだけ。
やっぱりきっちり描きこんでいるわけではないのに、そのものの表情が出ている。
奥の山から視線を下ろすと少しだけ秋色に染まったの麓の川には橋がかかっているのだが、それがとても小さい。
全体をみてその山の大きさを再度確認させられる。
「孔雀」どっしりとした孔雀の絵。
普通だったらあの美しい羽を見せるものだろうが、この作品の孔雀は羽をたたんでいる。
その分首から胸にかけての青さがとても綺麗なのだが、岩絵の具の元であるラピスラズリの輝きがそのままでていてとても印象に残ったのだが、それがこの堂々とした孔雀に合っていた。
これは印刷物では絶対見れないものである。
「雪中梅花」これはちょっと枝ぶりも雪の表現もやりすぎて面白みがなくなってしまったように思う。
特に雪の表現は単調すぎているように感じる。
「柳桜図」この絵もそうだが構図が面白い。
日本画だと対象を正面からとらえたものが多いのだが、これは斜め上から見ている構図。
右の柳は天辺が描かれ、左の桜は根元から描かれている。
柳の上から桜が来る感じで、画面に動きがあるのがとても良いです。
桜も1輪ずつ描きこんであるけどそれがうるさくなっていない。
1輪1輪が可愛い。
ただ、柳の描き方としては、「行路難」に描かれていた方が変化と雰囲気があって好きなのですが、この作品にはこの青々とした柳の方が合っているとは思います。
「震威八荒図」鷹の絵で、松の木につかまり左下を見ている絵。
鷹の描き方はさすがだと思います。
無駄に雄々しくなく、がっしり松木をつかみながら静かにその先を見ているのが良かったです。
それに右下に松の枝が見えるのですが、これはがっつり松を描くのではなくちょっとのぞいている感じにしか描かれてないのですが、1本1本きっちり描かれた枝は画面に重みを持たせてます。
ただ鷹がつかまっている枝の描き方は弱いような感じがしたのですが、鷹を際立たせるためにはこの方がよいのかな?!
裏の飛んでいく雀の絵も見たかった。
「燕子花図」とてもデザイン的になっている作品。
花や葉自体に描き込はほとんどなくのっぺりとしているのだが、全体をみると動きが合って面白い作品。
「菊花図」白菊がメインでところどころに紅色の菊がアクセントであります。
右から左下へ菊が配置してあり、それが中央部でほとんどみえなくなると上からまた右から左下へ菊が描かれています。
これも見ようによっては上から眺めている感じの絵です。
菊自体の描き込みでもリズムがある表現がしてあるのですが、その1フレーズが終わったらまた次のフレーズが来るように菊が描かれていてちょっと音楽のようだと思いました。
菊は花びら1枚1枚厚みのある描き方をしていて色自体は白一色なのですが、花びらと花びらの間にはしたからうっすらと黒の線が見えてました。
描き方としては菊の茎の根元などは描くのが難しいと思うのですが、この作品ではさらっと筆を置いたままの感じで描かれていて余りにもシンプルなのですがそこに違和感は感じませんでした。
スケッチ画も結構展示してあったのですが、それだけみてもかなりうまいです。
これだけ動物を観察して描いてるからこそこの作品たちができるのだなと感じました。
この方の作品で特に好きなのは動物の足の描き方が好きです。
ちょっと気になったのは植物の描き方で、リアルとデザイン的な表現とが混在しているような場合は見た目は画面に合っているのですが、描きかたとして中途版な感じがしました。
はっきりデザイン的な場合は特に気にならないのですが・・・・・。
木島櫻谷さんは今回初めてはっきりと名前と作品を覚えた人なので、また何かの機会に他の作品が見てみたいです。
これから展開を見行く方がいたら会期が4つにわかれているので、みたい作品がない場合があることもあるかもしれません。
事前にHP等で確認して行くことをおすすめします。
(ちなみに今回書いた作品の半分は1,2期に展示してあるのもので、一部他の期での展示もします)
詳細がコピペできないので、日程のみ記載
木島櫻谷展
2014.1.11~2014.2.16
http://www.sen-oku.or.jp/tokyo/program/index.html
森秀貴・京子コレクションによる現代版画展:後期(三鷹市美術ギャラリー) [美術展感想]
いろんなところで展覧会が12/23で終わってしまうため、12/22に美術館等をハシゴしてきました。
三鷹美術ギャラリー
↓
山本有三記念館⇒(あとで感想書きます)
↓
国立新美術館(シェル美術賞展2013・第38回土日会展(両方ともタダで見れたため!))
↓
東京ミッドタウン(デザインハブ第43回企画展『これからの「くらし」、これからの「かたち」―クラフトとデザインの総合と未来形』展)←特段感想は書かないつもりだけど一言。工芸品主体の展覧会で、素材がいろいろで面白いものもありました。
全部小さな展覧会だったので、ハシゴしても結構大丈夫でした。
それではまずは三鷹市美術ギャラリーから!
前期行ってきて、今回は後期分です。
前期にもありましたが、靉嘔さんの作品が今回は一番多かったかな!
池田龍雄
「鷹の血」はテーマ作品なのか、同じタイトルで他の方の作品もありました。
どこらへんが鷹の血なのかは分かりませんがとても版画っぽい作品で、デザイン化された部品みたいなものが描かれているのですが、ぺったりとした画面にとってもあってました。
堀宏哉
「風の声」シリーズは、画面の勢いがいいです。
画面に筆を勢いよく走らせただけのようにも見えますが、作品によって色を変えていて、その組みあわせにより画面から受け取る印象が違ってきます。
また太いザラっとした線のなかに細い線で曲線を描いているのが、画面の変化を出してるのが受け取れます。
絵具が垂れたようなところがあるのですが、これも製版されたものなんですね。
個人的には(記憶に間違いなければ(>Д< ;) )D-1とF-1が好きです。
靉嘔
前回もレインボーシリーズありましたが、今回もかなりの数がありました。
前回は気がつかなかったのですが、この作品は色数だけ刷っているということですね。
この色数刷っているというということは何版刷りなんだろうと思っていたら、今回の作品の最後に「192 Gradation Rainbow」というのがあったのですが、これは192版刷りということなんですか?!
そうだったらそれはそれで凄い!!
前にもましてサーモグラフィーの画面に見えてくる。
「オープニング或いは再び田園」はどこかで見たことがあるなー!
人間が連なっているのだが、奥の方の人間もちゃんンと虹色で表現されているのだけど、色数がさすがに少なくなってた!
春画をレインボーにしたものはエロさが薄まった(かな?!)
十二単の表現が作風をとりいれていて面白かった。
元絵はルソーなのかな?
あの色遣いとレインボーの相性がいいので、なんともいえない怪しい雰囲気が出ていた。
瑛九
「貝1958」がかわいくて良かった。
雑な感想でした。
前期作品よりも今回の方が面白かったかな!
終了間際でしたけど、相変わらず人がほとんどいなくてゆっくり見れました。
森秀貴・京子コレクションによる現代版画展
前期:2013年 9月14日(土)〜10月14日(月・祝)
後期:2013年11月23日(土・祝)〜12月23日(月・祝)
【開館時間】 10:00〜20:00(入館は19:30まで)
【会 場】 三鷹市美術ギャラリー
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3-35-1 CORAL(コラル)5階→会場地図
【休館日】 月曜日(9/16、9/23、10/14、12/23は開館)、
9月17日(火)、9月24日(火)
【観覧料】 会員=160円 一般=200円 65歳以上・学生(大・高)=100円
中学生以下・障害者手帳をお持ちの方は無料
→割引入場券
【出品作家】 前期:ジョン・ケージ、元永定正、前田常作、草間彌生、靉嘔(Part1)、
ナム・ジュン・パイク、横尾忠則、谷川晃一、坂口登
後期:池田龍雄、靉嘔(Part2)、彦坂尚嘉、堀浩哉、大浦信行、藤江民、瑛九
【主 催】 (公財) 三鷹市芸術文化振興財団・三鷹市美術ギャラリー
http://mitaka.jpn.org/gallery/
明治・大正・昭和戦前期の宮廷服 -洋装と装束-(文化学園服飾博物館) [美術展感想]
なかなか見れそうにない皇族が着用してた式典様ドレスなどが見れるということで行ってきました。
この年末はなんだかんだ忙しくて、土曜日も空いてなく、また日曜日は休館日ということで何時いけるのかと思っていたら、こんな時こそ時間延長日ですよ!
19:00まで開館している日を狙って行ってきました。
はじめて入った博物館なのですが、前からあるのは知ってはいました。
でも私が見たときは和服の展示だったので入りませんでした。
和服も好きなのですが、吊るして展示してあるのは個人的に面白いと感じなくて・・・・・。
和服は総合での下と上のきものを合わせた着姿が好きですね。
さて今回は洋装ということもあり、また宮廷服という豪華を期待してしまう展覧会です。
この展示会では出品リストがなく、参考にする資料がないため作品(服)の描写がかなりあやふやでございますがあしからず(>Д< ;)
まずは第1展示室。
注目は昭憲皇太后の御大礼服でしょう。
白地に刺繍が施されたスカートに上部分と裾が赤地のドレス。
その腰から垂れている裾が長く、また刺繍も半端なく綺麗です。
この御大礼服を着ての絵があるのですが、今のデザインとちょっと違います。
袖がなくて、スカートがもうちょっとふんわりしている感じ。
キャプションにもありましたが、仕立て直したようですが私は前デザインの方が好きなので、その時のものが見てみたかったです。
明治時代に和服から洋装にへと移行していくために、明治政府関係者から積極的に洋装が採用されていきました。
なので日常でも洋装になっていて、日常公務にて使用してた明治天皇のフロックコートも展示されてました。
コートなのですが、ズボンもありこのままで普段着なようです。
服の用語には詳しくないので、分かりませんが今いうコートとは意味が違うみたいですね。
ちょっと見てから期間が空いてしまったのでぼんやりなのですが、クリーム色のノースリーブドレスも可愛かったです。
でもそれよりなによりこれ見て思ったのは、着用していた人の背がちっさい!
たぶん150cmないのでは・・・・?!
一段上のケースに入ったドレスを見ただけなので実際のところはわかりませんが、とりあえず小柄なのは確かです。
| ω・)。oO (あとノースリーブということはこの時代の人も腋のムダ毛処理とかしていたのかな・・・)
それからその時代の勲章が4種展示してあり、この階の1/2は各個人で使用した男性の大礼服の展示になってます。
各役職、時代でデザインが違っており、同じ陸軍でも軍医はモーツアルトとかが着てそうなバージョン(すまんやっぱり服の形の名称わからんので(>Д< ;) )と爪襟タイプ、燕尾服タイプなどがありました。
役職が上の人になるほど服の装飾が多くなっている感じでした。
あと肩のところや袖口の色や形で役職わけしているのですね。
ここに展示してあったのは全部個人が使用したものなので、歴史などに興味がある人はその点なども見どころなのかもしれません。
今回の展示スペースのほとんどに言えることなのですが、服の背面を見れないところには鏡がほとんどあるので見ることができたのですが、この軍服の背中面もそれぞれ少しづつデザインが違ってました。
故に、今回の作品図録買おうかどうしようかと迷ったのですが、この背中面の写真が軍服には無かったのでとりあえずやめてみました。
(ドレスにはあった!)
次のスペースではドレスが中央に3着と軍服が飾ってあり、こちらはケースなしでの展示。
360°見渡せる配置になってました。
時代は前の部屋より進んでいるのかな?
今度はドレスにドレープというマントみたいなものをすごく長くしたものが着いたのが大礼服になってます。
ドレープもしっかりした生地に刺繍などを施したものが多く、それを両肩のところでつなげるためドレープ全部の重さと、ドレープと床との摩擦で起きる力が全部そこにかかるためかなり後ろに引っ張られる感じになるのではないかと思います。
ドレス自体もがっちりした作りではなく、どっちかというとゆったりふんわりしたものが多いのでドレープってウエディング衣装みたいに誰かが後ろからついて持ち上げていたのですかね?!
そしてこのドレープですが、がっちりマントタイプのものが多いのですが、背中が見えるぐらいにゆったりとしたデザインになっているものが個人的には気に入りました。
ドレスもノースリーブや袖が少しあるだけの物が多く、胸元も装飾生地で覆われているので一見気がつかないかもしれませんが、それが透けている生地が多いため結構露出度高めだと思います。
全体的には体の線に合わせたスッとした感じのデザインになっていて、それが近代化を印象づけてました。
全体的に布地の量が少なくなるほど、デザインに凝ってきているように思います。
(古いものは、生地装飾に凝っている)
右腰で生地を手繰り合わせ不均一にデザインされたスカート部分に短めのドレープがついているものなどが目にとまったりしてました。
2階の最後の1室は最近の皇族服の展示がありました。
ここまで来るとデザイン自体は簡素過ぎて、ロマンは感じなくなりますね(-_-;)
でも昔の服はかわいいデザインのものがありました。
生地は国産どころか自家生産らしくて、専用の養蚕施設がありそこで作っているみたいです。
1階の第2展示室では和装になります。
全部洋装だと思っていたので、私としては意外でした。
それでもきっちりと一式そろえた展示も結構あったので面白かったです。
やっぱ十二単はかわいいですよね~!!
色の組み合わせが絶妙です。
男性の正装もあり成人男性と若い男の人では微妙に服の形が違うことを今回初めて知りました。
この展示室の中央には大正天皇が着用した御祭服があり、それは糸の色そのままに真っ白で、後ろの布をかなり引きずる形になってます。
単純な構成になっているので、どのような仕組みになっているのか見易いと思います。
またこの博物館のパンフを見ましたら、この作品の写真が載っていたので、ここの収蔵物ではかと思いますのでまたなんかの機会に展示することもあるかと思います。
(あくまで私の推測ですのであしからず!!)
服は見るのは好きだけど、専門知識もなくて(まあ絵画もないのですが)雑な感想ですみません。
次の展示会もちょっと気になるテーマなので時期が良ければ見行くかもしれませんです。
綺麗なドレスが見れて眼福でした!!(^◇^)
文化学園創立90周年記念特別展明治・大正・昭和戦前期の宮廷服 -洋装と装束-
2013年10月23日(水)~12月21日(土)
主催:学校法人文化学園、文化学園服飾博物館
後援:文化庁、日本経済新聞社、産業経済新聞社
特別協力:明治神宮 協力:渋谷区観光協会、日本アパレル・ファッション産業協会
会期
2013年10月23日(水)~12月21日(土)
開館時間
*11月3日(日)、11月4日(月)は開館
*10:00~16:30 (11月15日(金)、12月13日(金)は19時まで開館)
*入館は閉館の30分前まで
入館料
一般500(400)円、大高生300(200)円、小中生200(100)円
*( )内は20名以上の団体料金
* 障害者とその付添者1名は無料
*11月5日(火)は無料(文部科学省「教育・文化週間」に協力)
ARCHITECTURE FOR DOGS 犬のための建築展(TOTOギャラリー・間) [美術展感想]
日展行ってきました。
チケットもらったので行ってきたのですが、入場料を改めてみると結構してるのですね!
金曜日の開館が20:00までの時に行ったのですが、会場の国立新美術館は開いているが肝心の展覧会は18:00までとのこと・・・・・。
しょうがないので残りの1時間で見たのですが、それで十分でした(笑)
で、この時点で18:00ということで時間が余り、ダメ元でギャラリー間に行ってみるとこちらは金曜日のみ19:00までの開館!!
ミラクルラッキーな状況だったので見てきました!
まったくの前情報なしで行ってみたら、今回は犬の家を作るというコンセプトのもとに10人ぐらいの作家が作品を発表してました。
犬の家なので図面と実物が飾られていて、それにそれぞれの家を使用している犬の写真も添えられてます。
「これは家か?」というものがかなりありましたが、実用性とか屋外犬用とかそういう現実的なところを省いたものなんでしょう。
各作品のコンセプトとかも書いてありましたが、文章が長いのと閉館までの時間がないのとでほとんど読んでないので物を見ただけの感想です。
●着る家は実際に犬が使用してるのをみても、ちょっと迷惑そうだなと思ってしまいました。
●笠が上からぶら下がっているのは、犬がなんだか物足りなさそうでしたね。
●パイプをつなげて立てて、迷路みたいにしたものは家としては心もとない感じですね(笑)
●乳母車で犬を散歩させているのは実際にも見ますが、それを家にしてしまったものもあり、引きこもり犬にはうってつけなのか?(´-ω-`)と思いながらみてました。
まあこの作品は足腰の弱った老犬には実用的だなと感じました。
●写真を見て楽しそうだったのが、骨の形をした木枠を組み立ててそこに人間のTシャツなどをはめてちょっとしたハンモック的ベットみたいにしたもの。
家ではないかなと思いましたが、写真に撮られている犬はそれをトランポリンのようにして遊んでいる姿がとてもうれしそうでした。
そんなこんなな作品が下の階に、上の階は原妍哉さんデザインの犬の家ミニチュアが10数点ほど、現物が3点ほど置いてあります。
トンネルみたいな形状や、ブロックを積み上げたような感じにして階段状になっているものがあって、これは犬というよりも猫や小さな子供に受けそうだなと思いました。
ちょっとした複合ジャングルジムですよ!!
あとは人間サイズの椅子に犬が座れるように階段をつけてあるのですが、これも普通につけただけなく、遊び心が入っている感じで、ジグザグに登ったりするように出来てます。
やっぱり家という感じはしませんが、これはこれで犬達は彼らなりの楽しみを見つけそうなそんな展覧会でした。
展覧会情報
展覧会名(日)ARCHITECTURE FOR DOGS 犬のための建築展
展覧会名(英)ARCHITECTURE FOR DOGS
会期2013年10月25日(金)~12月21日(土)
開館時間11:00~18:00(金曜日は19:00まで)休館日日曜日・月曜日・祝日
ただし10月27日(日)、28日(月)、11月3日(日)、4日(月)は開館
入場料無料
会場TOTOギャラリー・間
〒107-0062 東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F
TEL=03-3402-1010 URL=www.toto.co.jp/gallerma/
※会場へのペットのご同伴はご遠慮ください ディレクター原研哉
参加作家アトリエ・ワン
伊東豊雄
MVRDV
隈研吾
コンスタンチン・グルチッチ
妹島和世
トラフ建築設計事務所
内藤廣
坂茂
藤本壮介
ライザー+ウメモト
原デザイン研究所
原研哉 主催TOTOギャラリー・間企画TOTOギャラリー・間運営委員会
特別顧問:安藤忠雄
委員:岸和郎/内藤廣/原研哉/エルウィン・ビライ
共同企画Imprint Venture Lab後援一般社団法人東京建築士会
一般社団法人東京都建築士事務所協会
公益社団法人日本建築家協会関東甲信越支部
一般社団法人日本建築学会関東支部
http://www.toto.co.jp/gallerma/ex131025/index.htm
京都―洛中洛外図と障壁画の美(東京国立博物館) [美術展感想]
やっと会期中に感想間に合った(笑)
でもこれ11/8までという期間限定チケットを頂いたからなんですけどね。
展覧会自体は全くのノーマークでした。
洛中洛外図自体にそれほど興味がないので、それがメインであろう展覧会にはチケットを頂いてなければ特に行くつもりのはなかったのです。
が、しかしこれがすっごく良かった!!
まあ洛中洛外図は案の定私の予想どおりの内容だったのですが、その他の展示物がとても良かったです。
洛中洛外図は多分接近して見ることになろうとは予想していたので、休日の混んでいるであろうが時間はあるときに行こうか、金曜日の夜時間は短くなるだろうけど込み具合はほどほどの時に行こうか迷いましたが、行く時点ではそれほど熱心の見るつもりはなかったので金曜の夜に行ってきました。
まず出だしでは、舟木本洛中洛外図の巨大スクリーンでの部分説明的上映(各2分ほどが4面)
真剣に1つづつ見てもいいけど、真ん中に陣取ってざっくりと見ただけです。
ちょっと画面の動きが酔う感じなので真剣に見るとだめそうだったし!!
いきなり今回のメインである、舟木本洛中洛外図があります。
状態としては結構悪い感じ。
今回展示していた中では一番賑やかな感じのする絵でしたね。
会期中では7作品ほどの洛中洛外図が展示されるのですが、その半分が前期後期に分かれているので、1度の来場では見れるのは4作品までです。
前期に行ったのでその他の洛中洛外図は上杉本、歴博乙本、勝興寺本と上記の舟木本でした。
洛中洛外図は前にも書いたとおりにそれほど興味はなかったのですが、京の町をそれぞれの視点で描いたということで、これだけ揃うと見比べてその違いや類似点を見つけるのは面白かったです。
特に京都は行ったことがある場所なので、「ここはこれなのか・・・・。」と思いながら見てると現実の京都と多少ダブって見ることができる部分もありました。
上杉本にはこれがたどった遍歴を知ると歴史を感じました。
個人的には勝興寺本が一番見やすくて好きです。
状態も綺麗ですし、建物もしっかり描かれているのでどれがどの建物か見分けがしやすかったです。
次の部屋にあったのが、「賢聖障子絵」20面の前期はそのうちの半分が展示してありました。
これが良かった。
中国の有名人?を1面ごとに1人描いたものなんですが、線の動きがどうやったらこんなにも勢いがありながら綺麗にまた繊細に描けるのかというくらいに凄かった。
ほれぼれするとはこいういう事なんだろうなと思いました。
彩色も状態が綺麗で衣の濃淡がこれまたうつくしかったです。
人物描写も良かったのですが、これはちゃんと元の人物を知っていたらもっと見方も変わったと思います。
私が唯一知っている諸葛亮はなぜか頭に謎の波みたいなものを乗っけてました。
「賢聖障子絵」の反対側には「群仙図襖」があったのですが、これはちょっと状態も悪かったので、かなり淡泊な感じの絵に見えました。
次の部屋では超高精細映像で投射された龍安寺の四季が壁面いっぱいに映ってました。
映像自体は5分ほどですかね?
綺麗は綺麗なのですが、1回みれば十分かな?!
次の部屋では、その龍安寺由来の襖絵が5点。
「群仙図襖」では風とともに空に上がっていくお師匠さんを弟子が見守るという絵だったのですが、その風が画面全体に吹いていて、その場にいる人たちはかなりの風に吹き上げられている感じの表現がとても動きがあって見ていて面白かった。
そして最後は私としてのメイン、二の丸御殿黒書院一の間「松桜柴垣禽鳥図」「楼閣山水図」黒書院二の間「桜花雉子図」「楼閣山水図」が展示してあります!!
この屏風画障壁画は大政奉還の時将軍が家臣へ決意を告げた場所の絵ですよ!!
今回の展示方法がまたいい。
その部屋の通りに配置がしてある。
床や天井こそ違えど、ほぼ360度現場の雰囲気で絵が見ることができるのです!!
二条城はほとんど使われなかった場所だし、大政奉還時の家臣たちだって周りの絵を見ている余裕などなかっただろうから、こんなにしみじみ見ることができるなんて今生きている私たちだからこそなんですよ。
いま二条城の見学がどんなシステムになっているかは知りませんが、現場に行ってもあれほど近くで見せてはくれないのではないかな?
(まあ今回もガラス越しではありますが!)
絵もさすがの作品だと思います。
遠目からみても桜の豪快さのなかに舞い散る花びらの優雅さがあり、近くでみるとその花達は少し厚みのある描き方で重量感が出てるのが分かります。
また色はうっすらとした桃色が花全体ではなく部分的に彩色されているのが上品さを醸し出しています。
金箔の地にそびえ立つ桜の間を流れる川は、それぞれの壁面をつないで描かれているようでした。
桜の間にはそれぞれのタイトルにもなっている、小鳥やキジ達が遊んでいる?姿が愛らしい。
またちょっとした角(あれなんていえばいいのだ??)や画面の隅に描かれた草花がまた画面にアクセントを加えていて、それを見つけるのも楽しかった。
上段は水墨画で襖を引き立たせるためか、さっぱりとした構図に色彩です。
退色もしてるのかな?かなりぼやけた感じで、さらっと見ただけでしたね。
今回の展示は前に書いたとおりに室内の再現をした配置になっています。
手前にガラスはあるのですがそれも2段になっていて、室内では梁の部分にガラスを2段に分ける格子が同じ太さであるので間近で上段を見上げるとその部分で隠れて絵が見えなくなってしまいます。
今回その部分はちょっとなんとかしてほしい点ではありましたね。
一の間と二の間の間に立って周りを見渡す。
一の間からだと将軍気分が、二の間からだと家臣気分が味わえて、また全方位で素晴らしい絵が。
極楽気分でしたね。
たった3時間しかいられないのが残念でした。
でも人が多すぎて絵が見えない時にいっても面白くないですし・・・・。
(私がいた時点は人もかなりまばらな感じになってました。)
最後は大広間四の間の「松鷹図」です。
これ前に行った二条城展でもあったような・・・・。
武家の襖絵でありながら、雄々しさというものがあまり感じられない鷹の絵なんですよね。
でも画面いっぱいに広がる松の木が重量感をだしていて、色味もほとんど緑と茶で占められているので、華やかさはないのですが大広間という場所にはふさわしい絵なのでしょう。
作品は2面分しかなかったのですが、部屋の端に立ち脳内補正も働かせて半バーチャル世界を楽しんでみました!
思わぬ機会に恵まれて行った展覧会ですが、とても良かったです。
でも閉館間際にちょっと気になったことがあったので、近くにいた会場の学芸員の方に質問したら別の答えが返ってきたので、再度質問内容を丁寧にして聞くとその質問には答えられず・・・・。
会場の受付にいる方に聞いて下さいと言われたのですが、実物を前にしてしゃべらないと私では伝えられないような気がしたのでそのまま帰りました。
私営の美術館でバイトで雇われた監視要員ではなく、国立の博物館で働く職員なのだから私のたいしたことない質問ぐらいにはすんなり答えられるぐらいの知識をちゃんと勉強したうえで働いてほしいし、博物館もちゃんとした教育するべきだと思いますよーぅ。
作品点数こそ少ないですが、見応えのある展覧会でした!
日本テレビ開局60年 特別展「京都―洛中洛外図と障壁画の美」
開催概要
会 期 2013年10月8日(火) ~ 2013年12月1日(日)
会 場 東京国立博物館 平成館(上野公園)
開館時間 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
(ただし、会期中の金曜日および、11月2日(土)、3日(日・祝)は20:00まで、11月4日(月・休)は18:00まで開館)
休館日 月曜日
(ただし10月14日(月・祝)、11月4日(月・休)は開館、10月15日(火)、11月5日(火)は休館)
観覧料金 一般1500円(1300円/1200円)、大学生1200円(1000円/900円)、高校生900円(700円/600円)
中学生以下無料
* ( )内は前売り/20名以上の団体料金
* 障がい者とその介護者一名は無料です。入館の際に障がい者手帳などをご提示ください。
託児サービス 会期中(2013年10月~11月)、託児サービスを実施します(事前予約制)。
詳細は「東京国立博物館 託児サービスのご案内」ページをご覧ください。
交 通 JR上野駅公園口・鶯谷駅より徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
主 催 東京国立博物館、日本テレビ放送網、読売新聞社
特別協賛 タマホーム
協 賛 光村印刷、日本興亜損保
協 力 全日本空輸、日本貨物航空、日本通運、JR東日本、BS日テレ、シーエス日本、ラジオ日本、J-WAVE、文化放送、テレビ神奈川、楽天トラベル、 京都市
技術協力 キヤノン、キヤノンマーケティングジャパン、JVCケンウッド、凸版印刷
カタログ・音声ガイド 展覧会カタログ(2500円)は、平成館2階会場内、および本館1階ミュージアムショップにて販売しています。音声ガイド(日本語のみ)は500円でご利用いただけます。
お問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
展覧会ホームページ http://www.ntv.co.jp/kyoto2013/
独立展(国立新美術館) [美術展感想]
基本的に団体による展覧会についてはあんまり書かないようにしてるのですが、(キリがないから)今回初めて独立展をみて結構面白かったのでざっくり感想書きます。
アメリカン・ポップ・アート展見に行った帰り、すでに18時を過ぎてたのですがなんだか独立展は18時を超えると入場料が無料ということを入口の人が言っていたのでフラフラと見に入りました。
(国立新美術館では金曜日は20時まで開館してます。)
まー内容濃い。
濃すぎて、覚えている&良かったと思える作品が薄い感じのものだった(笑)
そしてでかい。
あの会場ででかいと感じたのでどれぐらいのサイズかと思ったぐらいです。
どうも公募規約によるとF200ぐらいまでいいらしいのでそりゃでかいわな!!
そして自由。
基本平面作品なのだろうけど、だいぶ飛びだしているいるものはあった。
そして隣の部屋から変な音してるなと思って、次の部屋に行ったら作品から音が出ていた(笑)
ガッコンガッコン動いて光っていたのには驚いた。
作品自体でそういうのはまあ見てきたのだけど、団体の展覧会でここまでやっているのは初めてだったので!
あと面白かったのが、大体この手の公募展だと1人1作品なのに2作品とかが並べて飾ってある。
2つで1作品なのかなと思ったのですが、どうもそういうものでもないみたいだった。
この方式で描かれているのは他より少し小さめなのですが、同じ作家の作品を並べて展示してあるのは、同じ雰囲気の中作品ごとの違いが見れて良かったです。
この団体の作品は全体的に濃い上に、後半になると2段飾りが普通になってくるのでかなりの圧迫感がありました。
本当につらーと見ただけなのでタイトル忘れていて感想書くのもなんですが、私がよかったなと思った作品は、水辺を描いた作品と廊下を描いた作品とガラス張りのオフィス?描いた作品が良かったですね。
水辺を描いた作品は、絵具の厚さがまったくなくて、近くによると細かい点状の色が入っているので描き方が全くわかりませんでした。
何の変哲のない水辺の雰囲気が良かったです。
廊下を描いた作品は、これまた学校とか病院とかの普通の廊下の、テカテカした質感が好きでした。
ガラス張りのオフィス?を描いた作品はガラスの透明感とそれに反射した光の描写が目を引きました。
ちなみに今回見たのは第81回独立展です。
誰か来年はタダ券くれないかな~| ω・)。oO
日展もタダ券頂いたので、そのうち見に行ってきますが、感想は書きません(´-ω-`)ノシ
アメリカン・ポップ・アート展(国立新美術館) [美術展感想]
これまた会期終了間際に行ってきました。
金曜日は夜8時まで開館してるのでその時に行ったのですが、会期終了間際でも平日の夜ということもありまして、割と空いていました。
正直あんまり興味ない分野なんですよ。
まあタダ券頂いたので見てみるかなーという程度で行ってきました。
かなり首をひねるような作品も一部あったりもしましたが・・・・・・。
まあわかるのですけどね。
既存のアートに縛られないものを作ろうとしてるのは、でも私にはわからんちんでした・・・・。(´=ω=`)
以下ざっくり感想!
ジャスパー・ジョーンズ
標的はよく見る絵ですね。
確かセゾン美術館でも所蔵している作品ではなかったかな?
モチーフは割とわかりやすものを使っていたりしました。
旗や数字や地図など。
繰り返すことによって表現していく絵たちでしたね。
うす雪はしっとりした感じの絵でした。
クレス・オルデンバーグ
絵よりもこいうオブジェ的な立体作品の方がなんだかわからんちんでも、見ていて面白くなってくるので好きです。
くったーっとしたドラムはよく作ろうと思ったもんだ!
ベイクドポテトはこの展覧会の中ではとても異色で普通にうまそうでした!
アンディ・ウォーホル
言わずと知れた有名アーティストですね。
有名な作品も多かったのですが、キミコ・パワーズの連作が個人的には面白かったです。
シルクスクリーンでの色の違いはもちろん色の比率も変えたりしていたので、同じ絵でも色の違いでここまで印象が変わるのかと見てました。
ロイ・リキテンスタイン
この方も超有名ですね。
アメリカンコミック風の作品もありましたが、個人的には大聖堂シリーズが好きです。
原画はモネの大聖堂シリーズをリトグラフにしたものなのですが、版によってまったく画面の雰囲気が違うのです。
ただでさえぼんやりしている画面が、一部の色版?を失くしているのかかなり物の境目が不鮮明で、目で凝視するのではなく全体をとらえるという見方をしなければ何が何だかわからない。
だが見てるとそこにはあの大聖堂の絵が見えてくる。
何がこの表現を可能にしているのか、近くで6作品を比べてみると、違いがあるのは分かるが、どういう規則(意図)でこうなったのかは分からない。
ちょっと不思議な作品でした。
メル・ラモス
ミス・コンフレークは絶対パッケージにならなそうなぐらいにセクシーな格好した女性が描かれているのですが、コーン皮が剥けたなかこちらを向いている彼女にいやらしさはなく、健康美のかわいい絵でした。
売店も過ぎた最後の出口では、ロイ・リキテンスタインの200個のキャンベルスープ缶のリアルバージョンがあった。
普通にキャンベルスープ缶を200個積み上げたものなんですが、みなそこで記念写真を撮ってましたが(写真OKな場所なので)これはちょっとおもしろい企画だったなと思いました。
(並んでいたので私は写真撮らなかったけど・・・・。)
ある意味私には理解できない作品も多かったのですが、その分芸術というものの深淵を見たような気がします。
アメリカン・ポップ・アート展
会期2013年8月7日(水)~10月21日(月)
毎週火曜日休館 開館時間 10:00~18:00 金曜日は20:00まで
入場は閉館の30分前まで 会場 国立新美術館 企画展示室2E
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
主催国立新美術館、TBS、読売新聞社
助成アメリカ大使館
協力日本貨物航空、日本通運、ユナイテッド航空、キャンベルジャパン、BS-TBS、J-WAVE
http://www.tbs.co.jp/american-pop-art2013/index-j.html
森秀貴・京子コレクションによる現代版画展・前期(三鷹市美術ギャラリー) [美術展感想]
タダ券頂いたので会期終了間際でしたが行ってきました。
何度か行ったことのある美術館で、駅からのアクセスも良く割と遅くまでやっているので入りやすい美術館だと思います。
今回は前に来た時よりも展示スペースが小さい感じがしました。
靉嘔
虹のシリーズがあったのですが、それ単体だとほぼグラデーションにしか見えないのですが、キッチンなどの空間を一部虹色にしてあるものはただの日常空間が面白く見えました。
画面全体を虹色にするのではなく、単色がある中での虹色の構成がかわいかったです。
「まるのなかのしかく」は思わず間違い探ししたくなる作品でした。
横尾忠則
今回の展示作品では一番大きなもの
よく見る綺麗なデザインされたポスター風ではなく、ざっくりとした画風でした。
なぜか斜めに飾ってあり、またガラスもあったので照明の反射で少々見ずらかったです。
谷川晃一
かわいい動物たちの作品で、シンプルなので見やすかったです。
草間弥生
作品自体はたびたび見ていたのですが、まとめてみるのは初めてかな?
改めてまとめてみると、水玉模様といってもその大きさで奥行きとかを表現してるのだと改めて気が付きました。
またほとんど直線がないので、とても有機的な感じがでている。
ビビットな色で圧倒される場合が多いけど、このような色数の少ない作品の方がいいですね。
ナム・ジュン・パイク
ボイス(声)を墓椅子とあててある字は面白かった。
前田常作
なんだか陶器の絵付けのような絵。
綺麗です。
エディションを会場でもらった作品一覧で見たのですが、ほとんどが刷った数のほぼ真ん中のナンバーで揃っているあたりはコレクターのこだわりを感じます。
作品自体はほとんどシルクスクリーンです。
後期のチケットも頂いたのでまた見に行きます。
森秀貴・京子コレクションによる現代版画展
前期:2013年 9月14日(土)〜10月14日(月・祝)
後期:2013年11月23日(土・祝)〜12月23日(月・祝)
【開館時間】 10:00〜20:00(入館は19:30まで)
【会 場】 三鷹市美術ギャラリー
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3-35-1 CORAL(コラル)5階→会場地図
【休館日】 月曜日(9/16、9/23、10/14、12/23は開館)、
9月17日(火)、9月24日(火)
【観覧料】 会員=160円 一般=200円 65歳以上・学生(大・高)=100円
中学生以下・障害者手帳をお持ちの方は無料
→割引入場券
【出品作家】 前期:ジョン・ケージ、元永定正、前田常作、草間彌生、靉嘔(Part1)、
ナム・ジュン・パイク、横尾忠則、谷川晃一、坂口登
後期:池田龍雄、靉嘔(Part2)、彦坂尚嘉、堀浩哉、大浦信行、藤江民、瑛九
【主 催】 (公財) 三鷹市芸術文化振興財団・三鷹市美術ギャラリー
写真展「昭和」 写真家が捉えた時代の一瞬(日本橋三越) [美術展感想]
あ、忙しくしていたら9月ブログ更新してなかったorz
今回はタダ券頂いたので見てきました。
「昭和」の写真展ということだったのですが、写真家をあまり知らない私でも知っているような方たちの写真がいっぱいありました。
構成は一応年代順。
太平洋戦争挟んでの40年分ぐらいです。
キャプションもちゃんとついているのですが、展覧会にしては珍しく全部昭和年での表記でした。
戦前では開発されていく東京の姿が印象的でした。
そして人の服装も洋装の人もいますが、まだ和装がメインでした。
地下鉄の入り口などかなり雑な感じで、今見るとちょっと面白いです。
戦中の写真もありますが、あまりそれを意識したものは少なく満遍なく人々の日常を写している感じでした。
本土での戦争がなかった分、戦時中でも生活の雰囲気は戦前の写真と変わらない感じでした。
戦後になると様相は一変。
ほとんどがれきや半壊した建物ばかり写り、また人々の姿も貧富の差が見られます。
そして、地方の写真も結構あったのですが、やっぱり都心との差が色濃く出てました。
雰囲気としては、戦前の日本と変わらない感じです。
昭和35年以降から東京オリンピック、大阪万博などがあり、近代日本と言えるような状況がみてとれます。
特に印象的だったのは、高速道路がつくられる前の日本橋の写真。
ざっくり、写真の感想というよりも写真をみての昭和の感想ですね。
結構展示数があるのですが、やっぱり木村さんの秋田の写真はその被写体との距離の短さがかんじられる作品が多数あり良かったです。
全体の構成としては、年代順やら地域ごとやらといまいち見やすさに欠けてはいたように思います。
昭和の写真というと戦争の悲惨さを前面に出したものが多い感じですが、今回は生きている日常の人間の姿を見せていくという点はとても良かったです。
写真展「昭和」 写真家が捉えた時代の一瞬
木村伊兵衛、入江泰吉、土門拳、浅野喜市、濱谷浩、
緑川洋一、林忠彦、薗部澄、芳賀日出男、長野重一、
田沼武能、熊切圭介
●写真展概要
タイトル:写真展「昭和」 写真家が捉えた時代の一瞬
会 期:2013年10月2日(水)~2013年10月7日(月)
会 場:日本橋三越本店 新館7階ギャラリー
入場料:一般・大学生700円/高校・中学生500円[小学生以下無料]
主 催:写真展「昭和」実行委員会
協 賛:株式会社ニコン、株式会社ニコンイメージングジャパン
後 援:日本写真家協会、日本写真協会
協 力:周南市美術博物館、土門拳記念館、奈良市写真美術館、
日本カメラ財団、富士フイルム株式会社
企画制作:クレヴィス