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明治・大正・昭和戦前期の宮廷服 -洋装と装束-(文化学園服飾博物館) [美術展感想]

なかなか見れそうにない皇族が着用してた式典様ドレスなどが見れるということで行ってきました。

この年末はなんだかんだ忙しくて、土曜日も空いてなく、また日曜日は休館日ということで何時いけるのかと思っていたら、こんな時こそ時間延長日ですよ!

19:00まで開館している日を狙って行ってきました。

 

はじめて入った博物館なのですが、前からあるのは知ってはいました。

でも私が見たときは和服の展示だったので入りませんでした。

和服も好きなのですが、吊るして展示してあるのは個人的に面白いと感じなくて・・・・・。

和服は総合での下と上のきものを合わせた着姿が好きですね。

 

さて今回は洋装ということもあり、また宮廷服という豪華を期待してしまう展覧会です。

この展示会では出品リストがなく、参考にする資料がないため作品(服)の描写がかなりあやふやでございますがあしからず(>Д< ;)

 

まずは第1展示室。

注目は昭憲皇太后の御大礼服でしょう。

白地に刺繍が施されたスカートに上部分と裾が赤地のドレス。

その腰から垂れている裾が長く、また刺繍も半端なく綺麗です。

この御大礼服を着ての絵があるのですが、今のデザインとちょっと違います。

袖がなくて、スカートがもうちょっとふんわりしている感じ。

キャプションにもありましたが、仕立て直したようですが私は前デザインの方が好きなので、その時のものが見てみたかったです。

 

明治時代に和服から洋装にへと移行していくために、明治政府関係者から積極的に洋装が採用されていきました。

なので日常でも洋装になっていて、日常公務にて使用してた明治天皇のフロックコートも展示されてました。

コートなのですが、ズボンもありこのままで普段着なようです。

服の用語には詳しくないので、分かりませんが今いうコートとは意味が違うみたいですね。

 

ちょっと見てから期間が空いてしまったのでぼんやりなのですが、クリーム色のノースリーブドレスも可愛かったです。

でもそれよりなによりこれ見て思ったのは、着用していた人の背がちっさい!

たぶん150cmないのでは・・・・?!

一段上のケースに入ったドレスを見ただけなので実際のところはわかりませんが、とりあえず小柄なのは確かです。

| ω・)。oO (あとノースリーブということはこの時代の人も腋のムダ毛処理とかしていたのかな・・・)

 

それからその時代の勲章が4種展示してあり、この階の1/2は各個人で使用した男性の大礼服の展示になってます。

各役職、時代でデザインが違っており、同じ陸軍でも軍医はモーツアルトとかが着てそうなバージョン(すまんやっぱり服の形の名称わからんので(>Д< ;) )と爪襟タイプ、燕尾服タイプなどがありました。

役職が上の人になるほど服の装飾が多くなっている感じでした。

あと肩のところや袖口の色や形で役職わけしているのですね。

ここに展示してあったのは全部個人が使用したものなので、歴史などに興味がある人はその点なども見どころなのかもしれません。

今回の展示スペースのほとんどに言えることなのですが、服の背面を見れないところには鏡がほとんどあるので見ることができたのですが、この軍服の背中面もそれぞれ少しづつデザインが違ってました。

故に、今回の作品図録買おうかどうしようかと迷ったのですが、この背中面の写真が軍服には無かったのでとりあえずやめてみました。

(ドレスにはあった!)

 

次のスペースではドレスが中央に3着と軍服が飾ってあり、こちらはケースなしでの展示。

360°見渡せる配置になってました。

時代は前の部屋より進んでいるのかな?

今度はドレスにドレープというマントみたいなものをすごく長くしたものが着いたのが大礼服になってます。

ドレープもしっかりした生地に刺繍などを施したものが多く、それを両肩のところでつなげるためドレープ全部の重さと、ドレープと床との摩擦で起きる力が全部そこにかかるためかなり後ろに引っ張られる感じになるのではないかと思います。

ドレス自体もがっちりした作りではなく、どっちかというとゆったりふんわりしたものが多いのでドレープってウエディング衣装みたいに誰かが後ろからついて持ち上げていたのですかね?!

そしてこのドレープですが、がっちりマントタイプのものが多いのですが、背中が見えるぐらいにゆったりとしたデザインになっているものが個人的には気に入りました。

ドレスもノースリーブや袖が少しあるだけの物が多く、胸元も装飾生地で覆われているので一見気がつかないかもしれませんが、それが透けている生地が多いため結構露出度高めだと思います。

全体的には体の線に合わせたスッとした感じのデザインになっていて、それが近代化を印象づけてました。

 

全体的に布地の量が少なくなるほど、デザインに凝ってきているように思います。

(古いものは、生地装飾に凝っている)

右腰で生地を手繰り合わせ不均一にデザインされたスカート部分に短めのドレープがついているものなどが目にとまったりしてました。

 

2階の最後の1室は最近の皇族服の展示がありました。

ここまで来るとデザイン自体は簡素過ぎて、ロマンは感じなくなりますね(-_-;)

でも昔の服はかわいいデザインのものがありました。

生地は国産どころか自家生産らしくて、専用の養蚕施設がありそこで作っているみたいです。

 

1階の第2展示室では和装になります。

全部洋装だと思っていたので、私としては意外でした。

それでもきっちりと一式そろえた展示も結構あったので面白かったです。

 

やっぱ十二単はかわいいですよね~!!

色の組み合わせが絶妙です。

男性の正装もあり成人男性と若い男の人では微妙に服の形が違うことを今回初めて知りました。

 

この展示室の中央には大正天皇が着用した御祭服があり、それは糸の色そのままに真っ白で、後ろの布をかなり引きずる形になってます。

単純な構成になっているので、どのような仕組みになっているのか見易いと思います。

またこの博物館のパンフを見ましたら、この作品の写真が載っていたので、ここの収蔵物ではかと思いますのでまたなんかの機会に展示することもあるかと思います。

(あくまで私の推測ですのであしからず!!)

 

服は見るのは好きだけど、専門知識もなくて(まあ絵画もないのですが)雑な感想ですみません。

 

次の展示会もちょっと気になるテーマなので時期が良ければ見行くかもしれませんです。 

綺麗なドレスが見れて眼福でした!!(^◇^)

 


文化学園創立90周年記念特別展明治・大正・昭和戦前期の宮廷服 -洋装と装束-

2013年10月23日(水)~12月21日(土)

主催:学校法人文化学園、文化学園服飾博物館
 後援:文化庁、日本経済新聞社、産業経済新聞社
 特別協力:明治神宮  協力:渋谷区観光協会、日本アパレル・ファッション産業協会

 

会期
2013年10月23日(水)~12月21日(土)

開館時間
*11月3日(日)、11月4日(月)は開館
 *10:00~16:30 (11月15日(金)、12月13日(金)は19時まで開館)
 *入館は閉館の30分前まで
 

入館料
一般500(400)円、大高生300(200)円、小中生200(100)円
 *( )内は20名以上の団体料金
 * 障害者とその付添者1名は無料
 *11月5日(火)は無料(文部科学省「教育・文化週間」に協力)

http://museum.bunka.ac.jp/


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