SSブログ

東京五大学連合卒業・修了制作展・東洋美術専門学校(卒展) [美術展感想]

横山大観展に行ったときに国立新美術館では卒展をやっていたのですが、無料でしたしふらーっと見てきました。

東京五大学連合卒業・修了制作展
多摩美術大学・女子美術大学・東京造形大学・日本大学芸術学部・武蔵野美術大学
以上の5大学連合卒展は国立東京美術館の2フロアー使って行なってました。

大学ごとの違いがあるかといえば、うーん上手い人が多いかなーという程度の感想はあるけど、あんまり大学ごとの画風とかは感じられませんでした。
一言で言えば今風ということですね。
ふらーっと見ただけなのであんまり感想とかも書けないのですが・・・・・・。

全体的な感想ですが、油彩画より日本画の方が好きな感じの絵が多かったです。
(というか胡粉とか使っているので画面のマチエールが好きなのかな?)

あとは絵よりもパフォーマンスを含めたオブジェの方が印象に残りますね。
鐘があったので突いてきました。
高さ2・5mぐらいまで階段で上がれるのですが、よくこんなのを許可してくれたもんだとおもいましたよ!
(大抵危ないので却下される)
鐘がよく福引で使われるガランガラン鳴らすやつだったのですが、できれば半鐘がよかったな(笑)

あと作品と言うよりも会場にいた中年の女性の方が漏らしていた感想が印象に残りました。
それは、ビデオでの作品展示だったのですが、内容は延々剥いたバナナを女性がなめている口元を映しただけのもの。
それをみていた女性が「なんでこんなもの映してるのかね」と一緒にいた女性に言ってました(笑)



3階では東洋美術専門学校の卒展が!
ここはちんまりやってましたが、専門学校というのもあって作品の内容がいろいろ。
小物やら、マンガやら建築模型やらオブジェやら絵画もありましたけどとにかくバラエティーに富んでました。

その中で面白かったのは、JRの改札をパロディにしたもの。
Suicaをその改札にかざすと、ピッという音じゃなくてWinの起動音がしてビルゲイツが料金を表示される所に出てきたり、猫の鳴き声と猫が出てきたり、とおもったら音は猫の声だけど画面はねこひろしだったり(笑)
ちょっとアミューズメントぽくって楽しめました。


東京五大学連合卒業・修了制作展の方では講演会もやっていたようで、こちらの方は公聴しなかったのですがタイトルが「隙間(ニッチ)を見つける」ということだたのですが、たぶん美術の世界での描いてないもの、やってないことなどが話されたのでは思うのです。
でもこの現状でニッチというものがあるのかなというのが私が思うところ。
特に絵画の世界だとなんとなく印象が似たような絵ばかりが公募展では入選してるように思います。
逆に銀座などでの個展では、きっとこれは公募展では落選になるのだろうという地味だけど私としては好きな作品を見つけることがあります。
今回の卒展全般でも、一般の作品よりもちょっとうけを狙った作品の方が印象に残りますがこれは単体のものとして作品になりえるかというと難しいものがあると思います。
(現実にはパロディであっても作品になっているものはあるのですが・・・・・・)

なんとなく自由だからこそ今大変になっている美術の世界なのではと思った次第です。

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
東京五大学連合卒業・修了制作展
会期:平成20年2月21日(木)~3月2日(日)
開館時間:10:00-18:00(入場17:30まで)
会場:国立新美術館
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。