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アンドリュー・ワイエス-創造への道程(Bunkamuraザ・ミュージアム) [美術展感想]

ヽ(^o^)丿ワチョーイ!!

年末ってなんとなく忙しくなるのはなぜでしょう?

これではワイエスが見れなくなると思って早めに行ってきました!

(っていっても2週間ちょっと前ですが・・・・・・)

でも会期が1ヵ月だけというのもちょっと短いかも(-_-)フー

金曜日の夜間営業日でちょっと早めに入ったのですが、混みはそれほどでなくて帰る7時頃でも並んでいれば最前列で作品を見れるという状態でした。

 

95年に割と大きい個展?をやっていたので、てっきりそれは回顧展だと思ってました。

えー会場でも画像を流してましたが、91歳インタビューにハキハキ答える現役画家でございました。

(スマソンm(__)m)

 

95年の内容とかぶって芸がないからでしょうか?

今回は下絵や水彩を中心に完成作品ができる過程で描かれたものがほとんどでした。

これって決してテンペラ作品が集められなかったとかじゃないですよね?!

作品のほとんどがワイエス夫妻の収蔵品や日本にある美術館からの貸出品ばかりだけど違いますよね(-.-)ゞ

 

っまそんなことは(そんなに)問題なっしんぐぅ~!

たとえ私はワイエスの作品は初見で、尚且つテンペラ作品を楽しみに来ていたとしても・・・・・・・・・・・(゜Д゜;)

 

・・・・・本当です。

テンペラ作品をあんまり見ることができなかったのはちょっと残念ではあるのですが、普段の作品展では見ることができない下絵はこの方がどんだけ絵がうまいか。

またすっごく考えて描いているかが垣間見ることができました。

これは水彩やテンペラという油絵とは違って描きはじめるとあまり修正がきかない画法だからなのでしょうか?

(テンペラの描き方は詳しくは知らないですけど・・・・・)

 

全体をみて画面の緩急の使い方が巧みな人だと思いました。

基本緻密で繊細な絵を描くのですが、それにとらわれず1画面で緩いところと緻密なところを作ったり、また作品ごとにその描き方を変えたり。

描き方を変えているのに画風は変わらない。

とてもわかりやすい絵なのに、全体を見ると「ワイエスはこんな画家」と言えるような常套句が浮かんでこないほど不思議な変幻自在さをもっている。

統一されているように思うのは色彩だけでしょうか・・・・・・。

(またちょっとくすんだ色使いが廃墟っぽさをだしていていい!)

水彩画でもこれは普通の絵具なのでしょうか?

ガッシュだということはわかるのですが、なんか紙をはじいた様な絵具の乗りで、薄塗りもできるし圧塗りもできる。

ちょっとアクリルっぽいのですが、発色の仕方が水彩絵具なんですよね?

この絵具で細密にも描くし、筆の勢いで描いてあるものもある。

テンペラは大体において画面全体が緻密に描かれている。

下地の効果などもあるのだろうがこんだけ細かく描かれていても、描き込みすぎにある圧迫感が感じられない。

なぜなのかと画面を見ていいたが結局私にはわからなかった。 

 

不思議な変幻自在さをもつワイエス。

会場に行く前は大衆好みの媚びたうまい絵を描く人なのだろうと思っていたのだけど(←ひどい(笑))たしかに大衆受けはするのだろうけど、それだけではない人なのだと感じました。

 

今回の会場構成は、自画像があってそれからは制作地としてしていた2つの拠点、メイン州とペンシルヴァニア州で描かれたものをという風に展示してありました。

「クリスティーナの世界」は習作のみ。

これはテンペラ作品が見たかったのですがしょうがありません(-"-)

とても不思議な人間の描き方をしているなと思ったのですが、ここに出てくるクリスティーナさんは足が不自由なんですね。

「卵の計量器」など構図は単純ですが好きですね。

「オルソン家の納屋の内部」などは明らかにクリスティーナに視線が行くための構図と光の使い方などは前に見たヴェルヘルム・ハンマースホイと対比してしまいますね。

「のこぎりを引く音」の荒々しい部分も持つ水彩画と、「野に置かれた義手」の緻密な水彩画など作者の幅の広さを感じながら両方とも木を介してその質感が良かったです。

「カラスの群れ(<雪まじりの風>習作)」は完成作品である「雪まじりの風」よりも荒涼とした雰囲気が好きでした。

<松ぼっくり男爵>も完成作品よりも、ヘルメットの中にぎゅうぎゅうと松ぼっくりが詰められいるだけの「鉄兜」が画面にあんまり情報がなくていいです。

他の作品でもそうなんですが、ワイエスは途中まで人物を構図の中に入れていても、作品にするときにすっぱりと削除しているものが多いのです。

「747」のシリーズはワイエスがどうやって構図を決めているか分かりやすい習作でした。

また「三日月」は素朴だけど籠の存在感を感じる作品でしたね。

 

6歳から父に習いながら絵を描きはじめて今91歳ということは85年のキャリアをもつすごい画家。

100歳超えても画家として生きてほしいですね!

小倉遊亀、平櫛田中などは100歳超えても芸術家でしたし、田中は100歳の誕生日に30年分彫刻用木材を買ったらしいですし!!

 

それにしても謎の技術が多いワイエス作品たちでした!!(゜o゜)/


 

アンドリュー・ワイエス-創造への道程 

会 期 2008年11月8日(土)-12月23日(火・祝) 開催期間中無休
開館時間 10:00-19:00(入館は18:30まで)
毎週金・土曜日21:00まで(入館は20:30まで)
会 場 Bunkamuraザ・ミュージアム
交通案内 電車の場合 /お車の場合
主 催 Bunkamura、東京新聞
後 援 在日米国大使館
協 賛 損害保険ジャパン、大日本印刷
特別協力 アンドリュー・ワイエス夫妻、丸沼芸術の森
協 力 全日本空輸
お問合せ Bunkamuraザ・ミュージアム  03-3477-9413
プレスお問合せ アンドリュー・ワイエス展広報事務局(ピーアールコンビナート㈱内)
〒102-0083 東京都千代田区麹町3-7
TEL:03-3263-5637 FAX:03-3263-5623 
巡回先 2009年1月4日(日)-3月8日(日)   愛知県美術館
2009年3月17日(火)-5月10日(日) 福島県立美術館 


入館料
入館料(税込) 一般 大学・高校生 中学・小学生
当日 1,400円 1,000円 700円
前売・団体 1,200円 800円 500円
 
※ 学生券をお求めの際は学生証のご提示をお願いいたします。 (小学生は除く)
※ 障害者手帳をお持ちの方および介助者の方(1名)は、手帳のご提示で、入館料が一般:700円、大学・高校生:500円、中学・小学生:400円となります。
※ 団体は20名様以上。電話でのご予約をお願いいたします。
団体お申し込み先:Bunkamura TEL:03-3477-9413
 
前売券取扱い
好評発売中!(2008年11月7日まで)

プレイガイドでのお申し込み
お電話でのお申込み
チケットぴあ  0570-02-9999
[Pコード 688-347]
ローソンチケット  0570-00-0777 オペレーター対応(10:00-20:00)
[Lコード 38398]

インターネットでのお申込み
@電子チケットぴあ  http://t.pia.co.jp
ローソンチケット  http://www2.lawsonticket.com
e+(イープラス)  http://eee.eplus.co.jp

その他
Bunkamuraチケットセンター、セブン-イレブン、ファミリーマート、サークルK・ サンクス、JTB、東急旅行センターテコプラザ、ブックファースト文化村通り店 他 主要プレイガイド
 

Bunkamura ザ・ミュージアム

 

 


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