生きるための家展(東京都美術館) [美術展感想]
一般公募選出された39の作品展です。
タイトルが「生きるため」とあるので、震災を意識した作品も多かったのですが、生きるためとはもっと広意義にとらえてよかったのではとは思いました。
それでも、直接的なイメージをさせる作品はほとんどなくて割と面白い発想の作品ばかりだったと思います。
なので生きるための家と言いながら「こんな家には住めませ~ん(>_<)」という作品ばっかりです(笑)
最優秀賞を取った作品はヘタすると某匠が作りそうな感じの作品でした!
何本もの柱と2階4階は床が水平ではなく角度がついてます。
それが実物スケールで再現されているのでなかなか面白かったです。
作品は模型とコンセプトを書いたパネルで構成されています。
最優秀賞のみ実物スケール再現されていました。
この実物大スケールの展示物がなかなか面白かった。
住みたくはないけど(笑)別荘とかにツリーハウス気分で過ごすのにいいなと感じました。
模型では屋根がありますが実物大スケールでは壁と屋根が省かれているのでとっても解放感があります。
その上、お風呂とトイレは最上階!!
全部丸見えで建築物としての現実感はないですが、夢は感じます!!
ところどころに生えている草もいい雰囲気をだしてました。
他は前に書いたように、模型とパネル展示のみ。
「吹き抜けのある共同生活」はひたすら高い!!
あの展示場でないと展示できない作品でしたね。
上部の中がみえないな~!!と思ったのですが、B1にあるトイレにいく途中のところで中は見ることができたりします。
「階段で作る家」は模型だとダンボールでふにゃふにゃしているので、パネルのCGの方が綺麗でわかりやすかも!
現実に出来そうでまったく実用性がなくて面白かったのが、(タイトルが分からなくなってしまった・・・)家と家の隙間に家をつくる(幅約1mだそうだ)
模型をみたけど、ひたすら長くて蟻の巣みたいだった。
まったく機能性どころか、どうやって暮したらいいのかわからないけどこの狭さで住宅と呼んでしまうのが面白い。
模型では他の既存住宅に阻まれて中央部分がみれなかったのが残念。
あとまたタイトル不明になったけど、箱を積み上げた感じの家。
ああいう「とりあえず乗っけました」的な九龍城みたいなのは好みですね。
「道が通り抜ける家」は模型をみたら本当に1本の道が2階まで通り抜けて反対側に通じていた。
エッシャーの絵をみているような感じです。
「集合しようとする住宅」もそうなんですが、丘とか斜面、自然を強調させた作品が多かったように思います。
特にこの作品の斜面の使い方はフランク・ロイド・ライトの作品を連想させる感じでした。
(私の勝手な印象なだけです!)
「一本の大きな木の中に彫りながら棲む」とか「窪みに住まう~天井のピースがつくる居場所~」なんかはざっくりとしているという印象です。
他にも住宅といえるのか?という不思議な作品がいっぱいありました。
この展覧会は写真撮影自由なので皆さんあっちゃこっちゃで結構撮ってました。
公募展としてはまれな種類に入ると思いますし、住宅の模型という割とわかりやすい主題なのでさっくりみて楽しむのもいいと思います。
もっといえば最優秀賞の実物大スケールは会場外から丸見えなのでタダで見れます(笑)
【企画展】「Arts&Life:生きるための家」展
■会期:2012年7月15日(日)~ 9月30日(日)
■会場:ギャラリーA・B
■休室日:毎週月曜日、7月17日(火)、9月18日(火)
(7月16日(月)、9月17日(月)は開室)
■開室時間:午前9時30分から午後5時30分まで(入室は午後5時まで)
■夜間開室:毎週金曜日(ただし、9月21日(金)、9月28日(金)は除く)は午前9時30分から午後8時まで(入室は午後7時30分まで)
■観覧料
一般600(500)円、65歳以上300円、学生400円、高校生以下は無料。()内は一般20名以上の場合。
*身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添の方(1名)は無料。
*7月18日(水)、8月15日(水)、9月19日(水)は「シルバーデー」とし、65歳以上は無料。
*毎月第3土・日曜日は「親子ふれあいデー」とし、都内在住で18歳未満の子を同伴する保護者は一般料金の半額。
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