「沖浦啓之と観る『人狼 JIN-ROH』」と「「ももへの手紙」試写会」の感想レポート [イベント関係]
4/17池袋の新文芸坐行われた上映会&トークショーに行ってきました。
映画の内容はいわずもがななので省きますが、トークショーの方は書いた方がいいのかどうか悩みました。
沖浦監督のトークショーの相手が小黒さんなので多分アニメスタイルに詳細が後日載るではないかと思ってます。
(本当にそうなるかはわかりません。私の勝手な推測です)
でも情報媒体に載らなかったときのための私のメモ書きみたなものとして残しておくことにしました。
私のあやふやな記憶で書くよりもそっちの方を見て頂いた方が正確なので、今回ざっくりと書きますが他のソースがあればそちらの方が正しいです。
前のイベントから約4年ぶりにのみた監督のお姿。
変わってませんね。
さっぱりとした普通の方というのが私の印象です。
壇上で小黒さんの質問形式で進んで行きました。
質問内容に監督はさっくり答えるので、話が膨らまず途中で小黒さんが「なんか問い詰めているみたいですね(笑)」と言っていたのが印象的でした。
以下トークショーの内容を書きます。
(話の順番はごちゃごちゃになってます。あと会話の内容もこんなことをしゃべっていたなぐらいのニュアンスで書いてますので本当にそう発言したのとは違います。)
※太字は小黒さんです
どんな経緯で監督をやることになったのですか
石川さんからの指示で!
西尾さんは嬉々としておじさん描いてくれますよね。
今はギャグ四コママンガ家みたいになってますけど!
(会場うっすら納得の(笑)的な雰囲気になった)
西尾さんが生っぽい女の子を描いてくれた。
最初の暴動シーンの看板とかも楽しそうに描いてました。
当時夕張映画祭で実写の〇〇監督が飲み会にて「あれは大阪の風景だよね」と言われた。
やっぱり根本の記憶は大阪のものだから。
アニメの演技演出と絵を合わせたくて人狼のような手法を使った。
人狼を制作するにあたって参考にした、影響を受けたという映画はありますか?
特にはないです。
ただ、展開(演出)で行き詰っているときに映画をみて参考にしたとかはあります。
最初順番にコンテを描いていたのですが、うまくいかなくて描きたい所からかいて繋げたら上手くいったりもしました。
絵コンテはどのように描いてましたか?
最初にざっと描いて後から清書するような感じで。
絵が結構暗い場面が多いですが。
そうですね、あの頃は色はかなりの制限があったので2色あるとすると明るい色かすごく暗い色の2択とかが多かったのですが、その時は思い切って暗い色とかを選んだりしてましたね。
押井さんから元になる脚本渡されてその後映画用脚本は監督が書いたのですか?
私が書きましたね。
その後押井さんに戻した?
いえ、なんにもしてません。
押井さんの作品だと色っぽい部分がほとんどないですが、人狼はそういう部分がありますよね。
そうですね・・・。冒頭から伏が査問を受けるあたりまでは押井さんの脚本どおりだったと思います。圭が出てくる場面はほとんど私が書いたかな?!
あの滑り台のシーンいいですね。あれには何か意味があるのですか・・・。
特には・・・。あの撤去された場所になにがあったのか、それは無くなってしまうと思い出せなというようなことを表現したかったような・・・。
世間では最後のセル画アニメといわれてますが、それは違うんですよね。その後の作品でも使われてますし、メトロポリタンでも半分はそうじゃなかったかな?
たしかほぼ同時期に製作していたBLOOD THE LAST VAMPIREとかではCGを使用してますよね。
丁度あのときIGではちょっとの差でCGの導入が人狼ではまだなくて、BLOODで使用しはじめたのだったと思います。
人狼でも路面電車の部分はガイドとしてCGをガイナックスに頼んで作ってもらい、それからそれを素材に作画はしてました。
質問タイム
※太字質問者
沖浦監督のおじさんは大学紛争時にリアルタイムで体験し、今大学の教授だそうですが作品にそれは影響されてますか。
されてないですね。
今回ももへの手紙と人狼と公開するまでの心境では違いがありますか!
ももへの手紙はいろんな戦略的に完成から1年経っているのですが、もう配給など決まっていたのでその点では安心していられました。逆に人狼は完成したけど公開はフランスですることしか決まってなかったので、その分はなんかもやもやした気分でいました。それを〇〇さん(←名前忘れました!)がみてテアトルさんとかに話しつけて上映までこぎつけました。人狼は全部身内でやっていたのでその点は気は楽でしたが、ももへの手紙はいろんな方が係わっているのであんまりこけると申し訳ないなあと・・・・・。
以下は本当にメモ程度のことをつらつら書きました。
監督としては「人狼」よりも「ももへの手紙」の方が自分の作風にあっているそうで、業界の人からもそう言われたと言ってました。
学生運動にもケルベロスサーガにも特には興味もなかったみたいですし、そのところは西尾さんの方が学生運動のことなどが好きだったようでその部分とかは描いていたようです。
最後のトレスのとこが上手い人がいてあまりのうまさにトレス王子と呼んでいた。
(確か本業じゃないのにこの人がやるとブレないらしい)
塔部さんが煙草を捨てるシーンは重要なところなので、ブレたくないからこの方に頼んだんだとか。
リアルな絵と話の内容が合わない作品が多かったのでそれを合わした作品を作りたかった。
リアルなを得意とする師匠の元で修業したので自分もそうなった。
描きこむことでのリアルさでなく、線を省略したリアルさを描いてみたかった。
(上記のことは特にぼんやりとした私の記憶なのでうまく書けないないな・・・・。)
トークショーの中でも子どもたちがももへの手紙を見て楽しんでくれたのみてうれしかった、というなこと言ってましたし。
(実際監督の好みとしてはももへの手紙みたいなほんわりした作品の方が好きなのだろうなとは思う。また「2歳ぐらいの子がももへの手紙をみてるをみてちょっと大丈夫かなと思った」と言っていたのですが、それは上映時間が2時間あるからだそうな。5歳以上だったら心配ないのですがみたいなこといってました。)
キャラは監督が元を描いて安藤さんがキャラデザを行う形だったそう。
今回はいつも以上に沢山描いたそうです。
アニメーターの方は割としゃべらない方が多いとは聞いていたのですが、監督もそのタイプらしくて小黒さんの質問に割とさっくり答えて終わりという感じでそこから話があまり広がらない(笑)
なので小黒さんは監督がしゃべった後に間を入れて監督の次の言葉を待っているのが印象的でした。
そしてそれを見た私は「ももへの手紙のプロモーションはうまくやれたのかな?」といらぬ心配してました!
当日会場は7割ぐらいは埋まっていたかな?
意外に女性が多くて、今回初めて人狼をみたという人も全体の1割弱ぐらいはいました。
後日圭ちゃんの出てる場面はほとんど監督が書いたと言っていたので「人狼マニアックス」の押井脚本を読み返したら本当にそうでした。
ざっくりとしか覚えてなかったけど、確かに圭ちゃんの場面が増えてると当時そう思ったのを思い出しました。
それ以外は押井脚本に忠実だったのは逆に新鮮な驚きだった。
アニメコンテツエキスポで劇場版パトレイバーと蒼穹のファフナーと人狼(他作品もありますが)のオールナイト上映というのがあって、とーっても行きたいのにオールナイトは私にはきつくて泣く泣く諦めていたら人狼はこんなレイトショー上映があってよかったです。
(人狼はなかなかちゃんとした映画館での上映はないと思ってましたから!そんでも諦めきれずにACEの前の週に自分のDVD見返してたところでした(笑))
天候が悪くなると言っていたのに帰る時はそんなこともなくすんなり帰ることが出来ました。
レイトショーでは物足りない人もいるかもしれませんが、オールナイトは無理な私にはまたやってほしい企画でした。
「ももへの手紙」試写会感想レポート
別の記事にしようかとも思いましたが、なんか時間があまりにも経ってしまったのでここでざっくり書きます。
とりあえずチョーさんかわええ(*´д`*)アハァ
え、マメじゃないかって・・・。
うん、容姿はねえあれだけど、行動とセリフがかわええのですよ♪
でもこれって多分チョーさんがやってるからという要素が大きいからだと(私は勝手に)思ってます。
っと、声優話から入ったのでそこらへん書きますね。
優香さん普通にうまい。
というか普通に聞いていたら優香さんだとは気付かないとおもう。
ももちゃんの声優さんがあれこれ言われているのをみたけど、ここは彼女で合っていたと私は思います。
西田さんもイワにあってますね!
とぼけている感じがキャラととってもマッチしていた。
西田さんは有名だし声も特徴あるのに、本人のイメージとかがダブったりすることなくすんなりイワとしてみてました!
そして後日気がついたのが塔部さんがおじいちゃんだったということ!!(;´Д`)
話ですが、まあほどほどアニメを見てきた人ならきつい感想出てきてもしょうがないかなと思うところはあります。
ある程度この手の話によくあるテンプレ踏んでしまってますし・・・・。
いい話にしようとするとこういう風になってしまうのかもしれませんが、そこを超えての作品が見たかったですね。
それでも最近流行の聖地巡礼と言う名の地方タイアップだけでなく、舞台の設定が最後には意味がありますし、ももたちが住んでいた古民家の描写がとてもよかったです。
アニメ初心者が見るにはいい作品ではないでしょうか?
子ども向けならそれ向けの絵にした方がいいと思う人もいるかもしれませんが、子どもだから子ども向けの絵である必要はないと思います。
(マーケティング的にはいろいろありますが・・・・。)
それでも私はこちょこちょくすぐってくるところでは笑ってましたし、そしてやっぱりジーンとくるシーンでは泣いてました。
2回目みたところでは、母親視点でみることもできたので「無理してがんばっているのだな!」とキャラの心理描写のとらえ方もかわりました。
あと「「人狼」の監督」とそここそに書いてあったけど、あれつけなくて良かったのでは?
知ってる人は知ってるし、知らない人は「人狼」自体知らないだろうから。
それにしても他で見る感想やら試写会行った先の他の人の雑談やらで出てくるのが「ジブリ作品なの?」というワード。
あまりにも聞いたので(ちなみに試写会のうち1回は非オタの人と行ったので同じ質問された!)「ジブリじゃねーよ!」という反感より「これからのジブリは大変だろうな~( ' A`)」という感想になってました!
あと、2回見たのは両方とも試写会で結局その後忙しすぎて映画館にはいけませんでした。
なんかすみませんorz
沖浦監督がこれからどういう作品を作るのかは、3作目は勝負なのではないかと勝手に思ってます。
そして新作見たのであえて言いますが、やっぱり私は「人狼」の方が好きでした。
ではこれにて終了!
おまけの七生ともも!
いろんな意味でアンバランスな絵になってしまったな(笑)
人狼では圭ちゃんと伏が一番好きなのだけど、今回はももとの合わせでじばくちゃんにしてみました。
ももの資料がほとんどなかったのでいまいちですがこれぐらいで勘弁!
まあいろんな意味で世の中LOVE&Peaceだよということです!
ついでに!
企画ものだったの公式HPにはリンク先がないのですが、西尾さんのもも4コママンガが面白いのでまだ見てない方用にURL貼っておきます。
2話目のイワのセリフなどはパトファンならニヤリとするセリフですし、他の話でも結構「これ大丈夫w」なはなしを描いてます!
Yahoo!映画の企画ページなのでいつまで残っているかはわかりませんが、リンクが切れていたらすでにないのだと思います!
えーっと私が検索するとページに行く前になんか認証求められるようになってしまってます。
「Yahoo!映画 ももへの手紙 特集」の3ワードでそのページに行くはずなので興味のある方は行ってみてみて下さい!
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