「おおかみこどもの雨と雪」見てきたんですけど・・・!(いつもの通りネタばれしてます!) [映画感想]
ハレぐぅのときも思ったのだけど、ハレや雪はいいとしても雨(アメ)って名前本人としてはどう思うのですかね?
まあ雨は大切なものなんですが!!
なかなか良い感じの興行収入を納めたようなこの作品。
私もぼちぼち混んでることはなくなったかな?と思った頃に見に行ってきたのですが(実質だいぶ前ということですが・・・。)結構年齢層も幅広くまだまだお客さんはいました。
さて本題の中身感想ですが、「ナンダカコレジャナイ」感が・・・・。
折角のケモノ耳キャラなのに(・´ェ`・)
どんな作品でもある程度の先入観をもって見に行くと思うのですが、今回私は間違った方に作品の内容を求めていたのでしょう!
ざっくり書こうとと思ったら、想定していた以上に長くなった映画の感想に行きます。
苦学生の花は大学で知り合った男性に恋をして二人は付き合うことになるのですが、付き合うまでのくだりが男性が人間ではないとあって、すんなりといかない感じが胸キュンポイントを押さえています(*´Д`*)
そしてまあ付き合って入れてばそういう関係になりますよね。
あのシーンもっとさっくりでいいのに、朝チュンぐらいでいいのにと思ったのは私だけですか?
別に恥ずかしいとかではなくて作品的にいらないかなと・・・・。
だって親子で見に来ていたら子供に「あれ何してるの?」って聞かれちゃうじゃないですか(笑)
そして子供が生まれます。
↑まあ普通から考えれば軽率すぎますよね。
話の流れからすれば必然ですよね。
でも苦労しながら大学に行っているのに、卒業しないまま出産ですよ!!
それも花はどうも近しい身内とかがいないみたい。
彼氏の方も同様。
いつのメロドラマ設定?
大体ここから「自分の心の声突っ込み」と格闘しながらの鑑賞になってきました。
彼は謎の事故で亡くなります。
ここら辺の描写がほとんどなくて不親切みたいな感想なども見かけましたが、私はなくても十分だとおもいます。
何より花が彼の死亡をしっかり確認できたのはその後どういう行動に出るべきか(頼る人がまったくいなくなったということを認識してるかどうか)はっきりと決める要素になったのだと思います。
彼氏が清掃車に回収されてしまった場面は「まあ動物は基本器物になるからな~」と思ったが、ニホンオオカミだったらちゃんと保存して調査した方が・・・・、とも思ったりもした!
それからしばらく母一人では、二人の子供の育児は大変という場面。
妙にリアル!!
でも育児書と一緒にオオカミの生態についての本を読んでいる。
まあオオカミだとするとやたらに人間の薬も飲ませられないですからね。
でもそんな本読んでも何の役にも立たないような!
投薬量とかは獣医師が読むような専門書じゃないとね。
でもほとんど病気も怪我もしないでそこそこ育ったみたいなのは、奇跡的なのかオオカミだからちょっとやそっとのことで死なないぐらいの生命力をもっているからなのか?
このチビ雪の動きがやんちゃだけど、動物らしい動きをしていて可愛かった。
まあご近所にもかなり迷惑になり、都会で生活することを諦めて田舎に引っ越すことにした花。
ここで大学もきっぱり諦めたのだろうけど、個人的にあんだけがんばって大学行ったのだからちゃんと卒業して自分のやりたいことの土台にしてほしかった・・・・。
田舎に引っ越しボロ屋を自分で改修掃除して親子3人の家としていくのだけど、あの家花一人であれだけ綺麗に直せるわけないよな・・・。
少なくとも業者はいって数十万単位のお金は出さないと無理だよね・・・・。
でもどうも花ひとりでなんとかしたみたい。
まあそこらへんの詳しい描写ないからな!
家庭菜園も始める。
でも素人仕事で失敗続き・・・・。
でもそこはやさしい人間のいる田舎、みんなのちょっとしたアドバイスでうまくいき始め、地域ともなじんでくる花たち。
なのですが、田舎そんなに甘くないよ・・・・。
田舎で育ったから言うけどさ・・・・。
わりと監督そこらへんとんとん拍子には描いてないけど、最初の周囲へのあいさつもなしで親子だけで籠ろうとするだけで普通は疎外されてしまうかんじだからね・・・・。
(屍鬼とか読むと痛切に感じるよ(>Д< ;) )
まあそこら辺はその土地の人は非常に優しかったということにしても、どうやたって「これは生きていけないだろ!」と思ったのは自家用車なしの生活!!
あれ無理だから!
だけど途中でしれっと車運転してるし・・・・。
免許どうやってとったのだ?!
教習所に通う時間もお金も手段もどうやたって花の生活からは出せないように思うのだか・・・。
(あと車買うお金も!!)
みんなで雪で遊ぶ場面は可愛いですね。
でも雨が川に落ちる場面があるけど、あれオオカミだから良かったものの、人間の子だったら確実に死んでる事故ですね。
雪もずぶぬれで2人とも凍死レベルだった。
それから割と淡々と普通の生活を描いているように思うのですが、あいかわずあまり生活感のない家だなとは思っていたのですよ!
そしたら映画を見た後だったのですが、どうも花はちょっと特殊というかある思想をもって育児をしているみたいですね。
そのことを花が持っている本について考察してあるブログがあり、それを読んでなんだか納得したところがありました。
いわゆる普通より強い自然主義というのでしょうか!
あんまり現代の技術とかに触れさせないで育てる方針みたいだったのです。
そういう考えになったのが、出産前からなのか出産後なのかはわかりませんが、田舎に行くべくしていったのだと思いました。
雪が幼稚園に通い出してからは、花の話から雪と雨の話になっていきます。
オオカミとして生きるか、人間としていきるか!
その葛藤は2人には大きくあるのでしょうが、オオカミか人間かという問題を別のものに置き換えれば普通の成長過程の悩みとも言えるほどの表現でそこらへんにファンタジー要素などは入ってません。
雪は人間として、雨はオオカミとしてそれぞれの道を歩んでいくことになる。
嵐の日を軸としたクライマックス。
そのアクシデントを境に2人の決意が固まっていくのでしょうが、花は雨の方にかかりっきりになります。
なので雪の存在がおざなりになると思いきや、その時間雪は同級生へカミングアウトする。
この構図はうまいなと思いました。
それぞれの歩む道を端的に表現されていたように感じました。
そして動物として養育するのは12歳ぐらいまでまでなんでしょうね。
人間はいろいろあるから養育期間が長くなっているのだなと改めて思いました。
まあこの嵐の中の一連の出来事、いわゆる子別れのシーンなどですがこれが泣けるポインなのでしょう。
でも私はなんだか泣けるところがなかった。
(正確にはウルッとくるところはあったけどすぐ涙は引っ込んだシーンがあったのだけど、それがどこのシーンだったのか思いだせない)
そして雪は寮がある中学へ進学。
一人家に残された花。
洗濯物を畳むシーンで雨の遠吠えを聞きながらゆっくり流れる時間を3人が過ごした家で暮らす。
母として2人が帰る場所を守っていくために・・・・。
なのでしょうが、花ですが大雑把に計算してまだ33,4歳ですよ!
残りの人生あそこで終わるのですか?
なんだかそれを思うとそれが一番寂いし。
花の人生も楽しんでいいのに・・・・。
雨がいるからあそこからは動けないのだとは思うけど・・・・・。
全体的な感想としては、獣耳ファンタジーを見に行ったつもりが、一人の女性の育児を中心とした半生を描いた映画だったという感じです。
いや母親の愛の話とは聞いてはいたのですけどね。
本当にそれだけで終わるとは・・・・。
獣耳でバトルものみたいかったというのはだめですか・・・・(・´ェ`・)
おおむね一般評価は高かったみたいですね。
感想もぼちぼちみましたが、私とは全く逆の感想書いてる方もいるので、これは子どもがいるかいないかとか見ている人それぞれの立場で感じ方が変わってくるアニメなのかなと思いました。
そしてやっぱり一般も巻き込まないと興行成績って上がらないのだなとも感じました。
この路線が当たったのでこのまま細田監督はいくのかな?
それだとちょっと残念だな・・・・。
でもこれだけ成績いいとまわりの期待とかもついてくるだろしね・・・。
そんなあんまりまとまりのない毎度の感想になってしまいました。
個人的にはこの映画のその後の雪と雨が気になるところ。
雨とかは野犬のメスと一緒になってお母さんに子供とか見せにくるのかな?
それはそれでちょっとみたいです。
いつものいい加減絵。
やっぱり獣耳は描いていても楽しい。
多分お父さんが生きていたらこんな感じに家族だったのかな?
それにしてもキ―ビジュアルの貞本さんのイラストと本編のキャラデザ違いすぎませんか?!と思いながら見ていた!
(特に花が!!)
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