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髙嶋野十郎と同時代作家展(銀座美術館) [美術展感想]

あわわ、今月ブログ記事なしで終わってしまう・・・・!!

というわけでもないのですが、昨日髙嶋野十郎の展覧会に行ってきたのでその感想を

書きます。

 

髙嶋野十郎は気になっていた作家です。

何年か前に三鷹市美術館で回顧展があったのですが、それには行けず。

HNKの日曜美術館が行った東京芸大での展覧会で数点みただけでした。

ちょうど終わってしまいましたが、三鷹市美術館で髙嶋野十郎とその他の作家たちで構成された展覧会もやっていたけど、暑くて三鷹まで行く気がしませんでしたorz

そしたら、たまたま偶然に見た雑誌で銀座での展覧会があると情報を見たので行ってきました。

 

今回会場になった場所は銀座のビルの最上階にある1室なので、「髙嶋野十郎と同時代作家展」と言いながら作品は髙嶋野十郎のものが30点ぐらいあり、その他の作家はありませんでした。

(柏市での展覧会ではあったものと思われる)

 

基本的にそんなに大きな作品はありません。

タイトル忘れているので、絵の内容で作品の感想書いていきます。

 

前見たことあるロウソクは3作並んでました。

こう並べてみると、炎の表現がちょっと単調な感じに見えました。

逆にそれが作家の狙いなのかもしれませんが。

 

りんごの「静物」は質感がなんとも言えないくらいリアル。

他の作家のように塗りの境目がわからないようなテカテカの描き方ではなく、周りの色も取り込んだ描き方でここまでリアルな、でもなんか幻想的なものをかけるのかと思いました。

りんごはもう、そのまま手に取って食べられそうですし、陶器の質感もりんごと調和していて昔のちょっと彩度が低い写真のようでした。

 

他にも静物は柿やカラスウリ、青りんごなどの果物があるですが私が見た感じ、赤(朱)の色のものはいいのですが、青りんごなどはなんか画面のパンチに欠ける感じがしました。

 

風景画もかなり緻密に描かれています。

渓谷を描いたものは2点あるのですが、瀬をメインに描いたものが画面構成も良く、岩場ながら色も明るく水が流れる感じをとても出していました。

(岩場に溜まった枯れ葉などの細かい描き込みが気に入りました)

 

そして多分会場で一番大きい作品である、朝日を描いたもの。

(もしかしたら夕日だったのかな?)

少しぼんやりした林の中に差し込む光。

それは林の木にあたり光と影を作り、下草の日があたっている部分は光っているようにみえます。

このぼんやりとした光の束は、雑木林に差し込む色々な光の色を出していて見ていて飽きることがありません。

 

とても素敵な作品を多く描いてるのですが、一方で思うのがなんかとても画面が堅く感じる作品もあるということです。

同じように描いているのにそのそれぞれの絵から感じる印象が変わる作家でした。

これらで作品すべてではないと思うので、また髙嶋野十郎の絵が展示される機会があれば行ってみたいです。


髙島野十郎と同時代作家展 (銀座美術館)     
        
主催:特定非営利活動法人 文化・芸術機構    
協力:IAO INC    
        
会期:2010年8月23日(月)~9月11日(土)    
会場:銀座美術館

※画廊なので入場料はありません

http://ginza-museum.org/after.html

 


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アルフォンス・ミュシャ展(三鷹市美術ギャラリー) [美術展感想]

日本人大好きアールヌーヴォーの代表的な作家といえるアルフォンス・ミュシャ展が三鷹行われました。

(そして日本人大大好き印象派のオルセー美術館展も只今(6/22現在)開催中)

アルフォンス・ミュシャは本当に分かりやすく好きなのですが、「今更ミュシャはもういいか」とも思ってました。

たまたま入場券を頂いたので行ったのですが、これが思った以上によくてミュシャの画家としての印象が変わりました。

 

最初からデザイナーを目指していたわけではないので、初期作品には油彩画も見受けられます。

これがまたうまい。

古典的な題材構図ではあるのだが、それに収まらない画面構成と確かなデッサン力がこの油彩画からわかります。

そんな力があってこそのあのデザイン画の数々なのだとわかりました。

 

ポスター等については大体の人が何らかの形で見たことがあると思います。

彼のポスターがすごいのは女性の美しさもありますが、周りの装飾と宣伝の主となる商品を意識した文字やロゴの配置の妙だとおもいます。

今回は下絵もありますので、そんな彼の構想の一部をそれらから垣間見ることができました。

下絵の時点でほぼ完成に近い状態になっているのですが、周りの装飾に関しては一部は修正がはいったりしています。

(配置はほぼこの時点で決まっています)

フランス・アメリカ時代は作風が明るく楽しくという風に見えるのですが、晩年になって商業美術としてではなく、自分の芸術というものに重きをおいてきて作風が少し変化します。

ポスターも以前のような明るい題材ばかりでなく、対象は同じ少女でもスラブ民族というものを意識したものになり、色調や表情が憂いを帯びたようなものが多くなっています。

また、ポスター制作を制限した中で、油彩画や壁画の原画制作が多くなってました。

タイトルの控えを忘れてしまったのですが、青を基調とした彩度の低い画面の中にたたずむ少年の表情とその彼を包みこむように上からかぶさる大人の油彩画が少年の表情や色調などが秀逸でもう一度見たくなる作品でした。

またプラハ市民会館市長ホールの原画である長細いイチョウ型に書かれた一連の油彩画作品は、しっかりと描かれた前面の人物(実際にいたチェコの人なのかな???)とその人物をたたえるように後ろにいる薄くふわりと描かれた精霊みたいな人物の構図と人物の描写がかっこよくて今回の作品の中では一番好きでした。

 

今回は今まで私が目にすることがなかったアルフォンス・ミュシャの作品に出会えたいい展覧会でした。

 

ここの美術館は良心的で、毎日8時まで開いてますので仕事帰りでも寄ることができます。

(またそれほど大きくもないので、仕事後でも疲れずに見ることができると思います。)


生誕150周年記念 アルフォンス・ミュシャ展  

2010年 5月22日(土)〜7月4日(日)

【開館時間】10:00〜20:00(入館は19:30まで)
【休館日】月曜日
【観覧料】会員640円 一般800円 65歳以上・学生(高・大)500円
中学生以下・障害者手帳をお持ちの方は無料
割引入場券
【主 催】(財) 三鷹市芸術文化振興財団・三鷹市美術ギャラリー、産経新聞社

http://mitaka.jpn.org/ticket/100522g/

 


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長谷川等伯(東京国立博物館) [美術展感想]

もしこれから行く方がいたら混んでいるのは覚悟していったほうがいいですよ!

しかし最近は親切なので、「長谷川等伯展」特別サイトにて大体の待ち時間が表示してあります。

なので、それを見てから決めるのが良いかと思います。

お薦めは閉館近くの時間です。

ゆっくりとは見れませんが、人数がだいぶ減っているので見やすいとは思います。

そう思って私も金曜日の夕方に行ったのですが、しかし閉館時間になっても「松林図屏風」前の人だかりは消えなかったのであきらめて帰りました。

 

久しぶりの美術館です。

長谷川等伯は戦国時代を生きた画家なのですね。

石川県七尾生まれ 1539~1610なのでもろにストライクゾーンだと思います。

 

出だしが仏画画家なので、曼荼羅などが初期は多いです。

基本に忠実な構図と線で特筆するところはないと思いますが、繊細でとてもきれいな色づかいはほかの仏画に通じているものがありました。

しかし、全般の作品に言えることのなのですが、保存状態がかなり悪いものが多い。

400年という歳月の中でかなり色がとれているものがあるのですが、保存状態が良いものをみるとその色は多色できれいなので状態の悪い作品を見るときは少々脳内補完が必要なようです。

等伯がまだ長谷川春信と名乗っていた初期作品で良かったのは、「十二天像」です。

(たぶん)基本を押さえながら繊細な線と色で描いてるのが、今でいうイラストを見ている感覚でみれるので面白かったです。

この時代に描かれたものは画面の情報量が多い割にサイズは小さいのでこまごまして見づらいという点がありますが・・・。

 

能登から上洛して絵師としての修業をしますが、雌伏の時間と言うのでしょうか辛苦の期間と言うのでしょうか、画家として世から脚光を浴びるにはだいぶ間があったようです。

「十六羅漢図」では線が違っていて、繊細さではなく勢いがあります。

全体的に荒々しく特徴的な岩などの描き方が出てきます。

それが題材と合っていて「牧馬図屏風」では馬の勢いを、「海棠に雀図」は前からあった繊細な描き方で雀達のかわいらしさが表現されています。

(「牧馬図屏風」では授乳させていると思われる馬もいて、こんな題材が後にも出てきて長谷川等伯という画家の表現対象への愛みたいものを感じました。)

 

肖像画も多数出ていて、そのほとんどが長谷川等伯の腕を認めてくれたお坊さん達でした。

顔から衣服から繊細に描かれ、また顔がとても丁寧に素敵に描かれているのを見て、私はこの方は肖像画が一番うまい人なのだと思いました。

金泥?金箔を使った大作も多くあるのですが、私としてはちょっと構図が単調で物足りないと思うなか、「松に秋草図屏風」は中央の松がどっしりと構えるなか、画面下方を秋の草花達が彩り、金箔の中から覗かせるせせらぎの配置が絶妙で好きでした。

また、「波濤図」も繊細ながら勢いのある波が、金箔の雲霞から覗かせいるという絵なのですが、画面全部が波だとうっとおしくなりそうなのに雲霞により余韻を持たせる空白ができていて、目線を誘うような構図が良かったです。

最後の部屋はほとんど水墨画になるのですが、状態が良くないものが多くて、そんなに惹きつけられるよな作品はなかったのですが、「竹林猿猴図屏風」と「竹鶴図屏風」は水墨画独特のボケた感じがちょっとしっとりした空気感を出していて好きでした。

最後の大トリに「松林図屏風」なのですが、何せ人がいっぱいで良く見えない。

近くで見る限り勢いよく松が数本描いてあるだけなのですが、それでは作品の本当の良さはわからないので、全体を見渡せる感じでみたかったですね。

 

今回の展示で一番凄かったのは、「仏涅槃図」。

初期にも同じテーマで描いているのですが、後半の作品はまあ単純に言えばかなり大きくて色が鮮やか!!

それだけでも迫力があるのに、初期作品と比べて登場人物たちも多彩になり表情豊かになっている。

作者の意気込みが感じられる作品でした。

 

その他は数点の文章資料や「大徳寺山門壁画」や天井画の巨大写真などがありました。

 

「松林図屏風」がどんなものなのか結局はっきりは分からないままでしたが、また何かの縁があれば会える機会もあるのかなと思っています。

長谷川等伯は私とってはちょっと不思議な画家でした。

 


没後400年 特別展「長谷川等伯」

■ 開催概要
会  期 2010年2月23日(火)~2010年3月22日(月・休) 
会  場 東京国立博物館 平成館
 
開館時間 9:30~17:00 (入館は閉館の30分前まで)
(ただし会期中の金曜日は20:00まで、土・日・祝日は18:00まで開館)

 ※展覧会ホームページおよび携帯専用公式サイトで混雑状況をご案内しております。
展覧会ホームページはこちら(表示にはFlash Playerが必要です)
携帯専用公式サイトは右のQRコードを読み込むか、
URL(http://tohaku400th.jp/mobile/)を入力してご覧ください。

休館日 月曜日
※2010年3月22日(月・休)は開館
 
観覧料金 一般1500円(1300円/1200円)、大学生1200円(1000円/900円)、高校生900円(700円/600円)
中学生以下無料 * ( )内は前売/20名以上の団体料金
* 障害者とその介護者一名は無料です。入館の際に障害者手帳などをご提示ください。
* 特別展「長谷川等伯」会期終了後の2010年3月24日(水)~4月11日(日)まで、本特別展半券を当館正門観覧券売場にてご提示いただければ、当館平常展を半額の割引料金でご覧いただけます。
 
 
交  通 JR上野駅公園口・鶯谷駅より徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
 
主  催 東京国立博物館、毎日新聞社、NHK、NHKプロモーション 
 
後  援 文化庁
 
特別協賛 大塚家具
 
協  賛 JR東海、大成建設、日本写真印刷、みずほ銀行
 
カタログ・音声ガイド 展覧会カタログ(2500円)は、平成館2階会場内、および本館地下ミュージアムショップにて販売しています。音声ガイド(日本語のみ)は500円でご利用いただけます。
 
お問い合わせ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
 
展覧会ホームページ http://www.tohaku400th.jp/ (表示にはFlash Playerが必要です)

 

 


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鴻池朋子インタートラベラー神話と遊ぶ人(東京オペラシティアートギャラリー) [美術展感想]

パンフレットのオオカミに魅かれて行ってきました。

 

この方にはいくつかのモチーフが繰り返し出てくる。

オオカミ、少女の脚、短剣など

これらを配した絵やオブジェを作家が監修(企画?)した展示会なのだと思う。

 

大雑把に作品数という意味ではそんなに多くない。

(沢山のイラストで1組の作品とすれば)

とりあえず最初から作品を見ていく。

 

入ってすぐが襖絵。

富士に目がついている。

普通だったら閉じて展示してある襖絵だが、作家の意図により今回は開いた状態で、通路になっていた。

とにかくインパクトはある。

こちらをがっつり見られいるのだから。

こんな襖絵の和室があったらいたくない(笑)

割と迷いのない筆さばき、山の立体感と迫力が出てますが何より目に目が行き(笑)ほかの要素が吹っ飛びます。

裏は宇宙のようなものを描いた世界。

作品が別れているので、何が描いてあるのかよくわからない。

(一緒でもわからないかもしれないが)

 

薄いベールをくぐると、B4サイズぐらいの紙に描かれたミミオという架空の白いほわほわした生き物の絵本。

鉛筆で描かれた世界の始まりと終焉。

それが椅子の上に渦巻き状に展示してあるので、世界の終焉には中心にいるという構成。

ミミオはなんかかわいいです。

 

そして5分のミミオを描いたアニメーション。

「描いても描いても終わらない」と作家が書いていたが、静止したものを滑らかに動かすには半端な枚数ではないので大変だったと思います。

その分登場人物?(ミミオと黒い人)はぬるぬると動いていました。

 

お茶室の躙り口みたいなところを潜っていくと、4面に巨大な絵と中央に百合の花。

ここのオオカミは後ろ脚が赤い靴を履いた少女になっている。

なんとなくエロチック・・・・。

それらが森の中を、ふわふわ漂っている。

その他は、謎の羽をもった生き物に氷のような短剣がまといつく。

青い結晶の世界。

野原に竜巻がおこりその中には少女の大きな下半身。

それらの作品が何を意味しているのかはそんなに考えるものでもないのだろう。

作風は、線を重ねて色を出しているなので純粋な1色でなく深みのある色合いを出していた。

そしてまた狭い出口を抜けるとそこはモノクロの襖の部屋。

 

脚のある蝶、黄金の霧を吐く髑髏、後足が人間のオオカミたち。

モチーフがちょっと毒々しく感じるが色がほとんどないせいか、それほどの威圧感は感じられない。

オオカミと蝶には人間の脚があるが、前の部屋と違って今度は大人、それも皮を一枚剥いだような筋肉の筋が見える。

蝶は足も気になるが上半身もリアルで、いわゆるメルヘンチックな蝶のかわいらしさは感じられない。

彼らはなぜそこここにたっているのだろう。

オオカミ達はふっとみると何の変哲のない唯の群れに見えるが、脚が同じく人間。

何かに吠えているもの、群れと離れて遠巻きにたたずんでいるもの。

襖というキャンパスをうまく使って画面構成がよくできて私は好きである。

またオオカミも脚こそ人間だが、他はオオカミそのもので吠え方や毛並み、前足、尻尾の動きなど実物を見て描いたのものなのか雰囲気が凄く良い。

 

またミミオと六本脚を持つオオカミのアニメーション。

残念ながら長くて全部は見れなかったが、場面転換の仕方が幻想的でした。

挿絵で使われた絵や、前の部屋にあった絵本のシリーズのような古い本からあふれてくる世界の絵本のようなものもありました。

 

そうするとちょっとした勾配の坂を上がっていく。

天井には作品があるが暗くてよく見えないなか、上がりきり部屋に入るとキラキラしたものが・・・・。

なんか平衡感覚が奪われる部屋。

いわゆるミラーボールのようなものが中央にあるのですが、それが幼児の頭部の形をしている。

特に感想もないのだが、とにかく歩いているとクラクラするので手すりを伝って歩いてました。

静止してみる分にはキラキラしていて綺麗。

 

出るとまた薄暗い通路で、上からオオカミの皮がつるされいる・・・・・。

これは作品に触るなというのはほとんどムリ。

なので何となくよけながら下りきると、奥の方には水を使ったオブジェが。

これもほんわかキラキラしていて綺麗。

最後に今回の地上から地核までの道をたどるコンセプトを表したと思われるオープンブックがおいてありました。

 

なんとも不思議な展覧会。

感想もただでさえ語彙が少ない私なので、なんといっていいかよくわからないのですが、作者がやりたい事をやったよというのは伝わってきました。

 

 

 

2Fではいつもの展覧会で、今回は開館10年ということで収蔵品展をやってました。

(目黒美術館で見た作家の作品があったような・・・・・・。こっちは油でしたけど・・・・・。)

あと最後は新人作家の展示です。

 

今回もなかなか面白い展覧会でした。


鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人
KONOIKE Tomoko: Inter-Traveller


期間:2009年7月18日[土]─ 9月27日[日]
会場:東京オペラシティアートギャラリー(3F ギャラリー1・2)
開館時間:11:00 ─ 19:00
(金・土は11:00 ─ 20:00/いずれも最終入場は閉館30分前まで)

休館日:月曜日(祝日の場合は開館)

入場料:一般1,000円(800円)、大学・高校生 800円(600円)、中学・小学生 600円(400円)

*同時開催、収蔵品展030「開館10周年記念 響きあう庭」(4F ギャラリー3・4)、「project N 38 山下美幸」展(4Fコリドール)の入場料を含みます。
*( )内は15名以上の団体料金
*その他割引(半額):閉館1時間前以降の入場、65歳以上、Arts友の会会員
*土・日および祝日は中学・小学生無料。
*障害者手帳をお持ちの方および付添1名は無料。
*割引の併用および払い戻しはできません。


お問い合わせ:東京オペラシティアートギャラリー 03-5353-0756

http://www.operacity.jp/ag/exh108/

 

東京オペラシティ

 


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線の迷宮〈ラビリンス〉・番外編(目黒区美術館) [美術展感想]

線の迷宮シリーズの第3弾です。

過去2回分も見てますので、今回も楽しみにしてました。

 

今回は自館の収蔵版画をメインに展示してあるせいか、入館料が安いのに展示点数がこれまでこの美術館に来た中で一番だと思います。

展示物は版画という括りだけなので、なのでシルクやリト、木版や色あり・なしなど画風もバラエティーに富んでいます。

そして、その作品は全部版画集なので1作家で平均6・7作品以上は展示してあります。

 

(資料が手元にないので個々の作家については後日追記します)

まずはざっくりと全体の感想。

版画という括りでも画風や手法が違うのでなんかちょっと煩雑な感じの展示にみえました。

特にカラーとモノクロの作品は今回に限っては合わない部分もありました。

展示作品が多いせいなのでしょうがないのですが、引出しに作品を収めたりしているのが見づらいため一層の事展示しなくてよかったのではないかと思いました。

’70年代を中心にということなので、今の段階で私が見ると表現方法が古いと感じるものもありました。ただ版画集という作家にとってのひとつの集大成を一挙に見る機会はほとんどないと思いますのでその点では面白く見ることができました。

また後日追記したいのですが、もうじき展示期間終了ということなので、もし興味がある方はこの連休中にも足を運ぶことをお勧めします。

 


線の迷宮〈ラビリンス〉・番外編
響きあい、連鎖するイメージの詩情―70年代の版画集を中心に

2009年8月1日(土)~9月27日(日)
午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
月曜休館(9月21日(月・祝)は開館)

観覧料:一般600(450)円、大高生・65歳以上450(350)円、小中生無料
( )内は20名以上の団体料金、障がい者とその付き添い者1名は半額

主催:(財)目黒区芸術文化振興財団 目黒区美術館

目黒区美術館


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祝祭の衣装展  ロココ時代のフランス宮廷を中心に(目黒区美術館) [美術展感想]

眼福眼福!!

この手の展覧会は目の保養になります♪

いや普通に絵でも素敵なおもいはさせてもらっているのですけど、こういう工芸立体物はなんか自分の次元にないので素直に楽しめますね。

 

今回の展示は「神戸ファッション美術館」から借りてきたものみたいです。

全部で40点弱ぐらいの18世紀をメインにしたフランスでの舞踏会用衣装一式が飾られています。

特に知識もないのでなんて書いたらいいのかわからないのですが、衣装としての縫製はそんなに凝ってはいないようです。

こういう昔の衣裳はどうやって着ているのかわからないことが多いのですが、女性の衣裳の基本は(下着・小物を抜きにして)胸当て部分、コート部分、内スカート部分の3つで構成されていて、それをなにかで止めているようです(←よくわかってない証拠(゜_゜))

男性はこの時期にはほとんど今の服と同じようになっていて、シャツ、ベスト、コート、半ズボンで一式になっているみたいです。

半ズボンの下にはたしかタイツをはいているんだっけなー??

(今回のマネキンはなんにも穿いてませんでした)

 

それぞれの服に別々のデザインがあるのではなく基本のスタイルは全て同じ。

(リボン等のアレンジはある)

でも日常服ではなくイベント用の礼服ばかりですので、布の織りと刺繍の作りはすごい。

綺麗としか言いようがありませんね。

作品はそれぞれマネキンに着せていて、ほとんどのものが後ろ側も見えるように配置されているのでじっくり見ることができました。

(だいたい男女二体でなんかの物語風にみせているらしいのですが、それはあんまりいらなかったような・・・・)

コルセットも初めて見ましたが、布製でそんなに苦しそうなものではなさそうでした。

 

ほか野外用の割と軽装な感じの服が4点ほど。

 

また、縮小版の復元衣裳も飾ってあってそれの凄いところは、その簡易版の衣裳パーツが直接触れるというところです。

(手あか防止のため手袋はしますが)

それの中をみたり、ひっくり返したりして見ることにより衣裳の構成がどうなっているのかだいぶわかりました。

 

そんで今回のメインともいえる、「皇帝ナポレオン1世の戴冠式」に描かれている王妃とその女官の複製衣装が飾られています。

このころはもうフランス革命以後なので衣裳の様式はだいぶ変わっています。

「まあ複製衣装か~」とわりとなめてかかって行ったらとんでもない事になってました。

これを制作したのは、当時からある工房の子孫の方や、日本でいう人間国宝の現地の方などかなり凄いメンバーで、生地はもちろん裏地(裏地ですよ裏地!!)の白テンも本物使っているみたいです (゜Д゜;)

金糸を使った刺繍部分もパッねえです(゜o゜)

絵と比べてみましたが、本当に忠実に再現しています。

 

ほかこの時代の重要な小物として扇が10数点飾ってありました。

絵の部分はそんなに大したことないのですが、柄と骨の部分の細工が細かくてきれいでした。

 

地味にいい展覧会をやる美術館なのですが、今回はもう少し工夫が欲しかったな思いましたし、パンフも買おうかと思ったのですがなんか写真が古く感じたのは気のせいでしょうか?

単純に奇麗な服がみたいなーという気分で行っても充分に楽しめると思います。

 


祝祭の衣装展  ロココ時代のフランス宮廷を中心に
2009(平成21)年2月11日(水・祝)~3月29日(日)
午前10時~午後6時(入館は5時30分まで)
月曜休館

観覧料:一般900(700)円、大高生・65歳以上700(500)円、中小生無料
     ( )内は20名以上の団体割引料金、障害者の方は半額、
     東京都庭園美術館「ポアレとフォルチュニィ」展の半券でお1人1回100円引き(相互割引)

主催:目黒区美術館
特別協力:神戸ファッション美術館
展示協力:大阪樟蔭女子大学、杉野学園

http://www.mmat.jp/

目黒区美術館


 

 


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妙心寺(東京国立博物館・平成館) [美術展感想]

にょんたか!

上野は桜がちらほら咲いていたよ! 

っというわけで行ったのはだいぶ前なのに書いているのは会期終了間際という現実・・・・・。

 

ついたのは土曜の2時ぐらいで、並ぶ人もなく特に混雑しているわけではないので割とゆっくりみれました。

 

毎度のことだが、タイトルが「妙心寺」じゃなくて「妙心寺展」とかにしてほしいと思うのは私だけでしょうか?

全体的な感想を言うと、妙心寺の宝物展示館からごっそり持ってきたという感じ!

(あくまでイメージですので、ほんとにそうかはわかりません)

 

書が6割、絵が3割、その他が1割という感じですかな??

(正確な数字ではありません)

絵が目的で行ったのでちょっと残念な気がしますが、ちょい遅めに行ったのでその点ではゆっくり見る(=書のところを流す)ことができてよかったです。

基本的に絵は後半に集まってますが、大きい寺だけあって凄いメンツが描いてる。

妙心寺は臨済宗のなので禅寺です。

花園天皇が厚く保護したり歴史の大物たちが喜捨してたりします。

まあ歴史は詳しくないのであんまり突っ込んだことは書けませんが、展示の順番はこの妙心寺がはじまった順になっているのです。

 

とりあえず今回は印象に残ったものから書いていきます。

「浄瓶踢倒図」狩野元信

なんか瓶(いわゆる徳利?)になんか入れろと因縁つけられて、そんなことできるかと怒って蹴飛ばした図・・・・・・・。

嘘です・・・・・。

いや禅宗にある問答のひとつなのだと思うのですが、くわしい内容は忘れました。

これは構図も墨の使い方も絶妙でした。

左に崖と3人の人物、右に空間(川?)に向いた怒っている人物。

左の密集した画面がぶつぶつ言っている人物と合っていて、また右は憤懣やるせない感じを空間に発している人物の感情がとても伝わってきました。

両方あわせての画面の総合であるこの緩さと濃さは、どうしたらできるのかと思うくらいの出来でした。

 

「瓢鮎図」

これも口の小さい瓢箪に魚を入れようと四苦八苦している図(なはず・・・・・)

人物はうーん、顔もどうなっているのかわからなかったのです。

でも左画面の水(小川)の描き方が好きでした。

 

「達磨像」白隠慧鶴

他にもいっぱい描いているのですが、はっきりいてうーん・・・・という出来のように思うのですが、これは画面いっぱいに思いっきりよく書いている達磨像が迫力あってよかったのです。

 

「花卉図屏風」海北友松

パンフ下段に使わていたやつですね。

花の描き込みと配置が屏風全面を使っていて絶妙です。

左はなんか印象薄いな~!

 

「老梅図襖」狩野山雪

今回の逸品です。

梅として無理な形をしているのに画面においてはその存在には無理がない。

右の太い幹からぐっと枝が出て一旦画面の外に出るが上からまた降りてがくっとうねり左に抜けていく。

その存在感は圧巻です。

左下の草花、また右側の幹が画面に安定感を出しています。

 

工芸品も結構あって、螺細座廟などかなりの芸術品でしたし、「曲輪堆黒香合」などはシンプルなデザインながらその色や彫の深さなどから重量感を感じます。

書については言うこと特にないのですが、春日局が書いたという字はただの棒にしか見えなかったのですが(笑)

そうそう、花園法王坐像なんですがめっさ私と目が合うのです。

かなりの角度移動していていてもガン見されているような気分に(;一_一)

 

あれ虎の絵がないぞ・・・・・。

はあ、あれは前期でしたか・・・・・。

 

妙心寺の境内地図を見ましたがかなりの広さです。

よく知らなかったのですがちょっと行ってみたくなりました!!

 


開山無相大師650年遠諱記念
特別展「妙心寺」

開催概要
会  期 2009年1月20日(火)~3月1日(日)
 
会  場 東京国立博物館 平成館 (上野公園)
 
開館時間 9:30~17:00 (入館は閉館の30分前まで) 
 
休館日 月曜日
 
観覧料金 一般1500円(1300円/1200円)、大学生1200円(1000円/900円)、高校生900円(700円/600円)
中学生以下無料 * ( )内は前売り/20名以上の団体料金
* 障害者とその介護者1名は無料です。入館の際に障害者手帳などをご提示ください。
* 前売券は、東京国立博物館 正門観覧券売場(開館日のみ、閉館の30分前まで)のほか、チケットぴあ(Pコード=前売り:688-306、当日:688-307)、ローソンチケット(Lコード=37626)、イープラスなど主要なプレイガイド、展覧会公式ホームページ上のオンラインチケットにて、2009年1月19日(月)まで販売。
* ペアチケット(2000円)は、東京国立博物館 正門観覧券売場(開館日のみ、閉館の30分前まで)のほか、チケットぴあ(Pコード=688-442)、ローソンチケット(Lコード=37626)、イープラス、展覧会公式ホームページ上のオンラインチケットにて、2008年12月1日(月)~2009年1月19日(月)まで販売。
* 同時期開催の特別展「未来をひらく福澤諭吉展」(2009年1月10日(土)~3月8日(日)表慶館)は別途観覧料が必要です。両特別展の同時開催期間中(2009年1月20日(火)~3月1日(日))、東京国立博物館正門 観覧券売場にて両特別展の当日券を1枚ずつ同時購入の場合、観覧料金の合計金額から100円の割引になります。また、片方の特別展の観覧券の半券をもう一方の特別展の会場入口にお持ちいただくと、半券1枚につき1回のみ、1人1枚の購入に限り、100円割引で当日券を購入できます(他の割引サービスとの併用はできません)
* 「東京・ミュージアムぐるっとパス2008」で、当日券一般1500円を1400円(100円割引)でお求めいただけます。正門観覧券売場(窓口)にてお申し出ください。
* 東京国立博物館キャンパスメンバーズ会員の学生の方は、当日券を1000円(200円割引)でお求めいただけます。正門観覧券売場(窓口)にて、キャンパスメンバーズ会員の学生であることを申し出、学生証をご提示下さい。
* 特別展「妙心寺」会期終了後の2009年3月3日(火)~3月22日(日)まで、本特別展半券を当館正門観覧券売場にてご提示いただければ、当館平常展を半額の割引料金でご覧いただけます。
 
 
交  通 JR上野駅公園口・鶯谷駅より徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
 
主  催 東京国立博物館、臨済宗妙心寺派大本山妙心寺、読売新聞東京本社
 
後  援 文化庁
 
協 賛 野崎印刷紙業
 
特別協力 花園大学
 
協 力 臨済会、日本航空
 
カタログ・音声ガイド 展覧会カタログ(2500円)は、平成館2階会場内、および本館地下ミュージアムショップにて販売しています。音声ガイド(日本語のみ)は500円でご利用いただけます。
 
お問い合わせ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
 
展覧会ホームページ http://www.myoshinji2009.jp/

東京国立博物館


 

妙心寺

 


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アンドリュー・ワイエス-創造への道程(Bunkamuraザ・ミュージアム) [美術展感想]

ヽ(^o^)丿ワチョーイ!!

年末ってなんとなく忙しくなるのはなぜでしょう?

これではワイエスが見れなくなると思って早めに行ってきました!

(っていっても2週間ちょっと前ですが・・・・・・)

でも会期が1ヵ月だけというのもちょっと短いかも(-_-)フー

金曜日の夜間営業日でちょっと早めに入ったのですが、混みはそれほどでなくて帰る7時頃でも並んでいれば最前列で作品を見れるという状態でした。

 

95年に割と大きい個展?をやっていたので、てっきりそれは回顧展だと思ってました。

えー会場でも画像を流してましたが、91歳インタビューにハキハキ答える現役画家でございました。

(スマソンm(__)m)

 

95年の内容とかぶって芸がないからでしょうか?

今回は下絵や水彩を中心に完成作品ができる過程で描かれたものがほとんどでした。

これって決してテンペラ作品が集められなかったとかじゃないですよね?!

作品のほとんどがワイエス夫妻の収蔵品や日本にある美術館からの貸出品ばかりだけど違いますよね(-.-)ゞ

 

っまそんなことは(そんなに)問題なっしんぐぅ~!

たとえ私はワイエスの作品は初見で、尚且つテンペラ作品を楽しみに来ていたとしても・・・・・・・・・・・(゜Д゜;)

 

・・・・・本当です。

テンペラ作品をあんまり見ることができなかったのはちょっと残念ではあるのですが、普段の作品展では見ることができない下絵はこの方がどんだけ絵がうまいか。

またすっごく考えて描いているかが垣間見ることができました。

これは水彩やテンペラという油絵とは違って描きはじめるとあまり修正がきかない画法だからなのでしょうか?

(テンペラの描き方は詳しくは知らないですけど・・・・・)

 

全体をみて画面の緩急の使い方が巧みな人だと思いました。

基本緻密で繊細な絵を描くのですが、それにとらわれず1画面で緩いところと緻密なところを作ったり、また作品ごとにその描き方を変えたり。

描き方を変えているのに画風は変わらない。

とてもわかりやすい絵なのに、全体を見ると「ワイエスはこんな画家」と言えるような常套句が浮かんでこないほど不思議な変幻自在さをもっている。

統一されているように思うのは色彩だけでしょうか・・・・・・。

(またちょっとくすんだ色使いが廃墟っぽさをだしていていい!)

水彩画でもこれは普通の絵具なのでしょうか?

ガッシュだということはわかるのですが、なんか紙をはじいた様な絵具の乗りで、薄塗りもできるし圧塗りもできる。

ちょっとアクリルっぽいのですが、発色の仕方が水彩絵具なんですよね?

この絵具で細密にも描くし、筆の勢いで描いてあるものもある。

テンペラは大体において画面全体が緻密に描かれている。

下地の効果などもあるのだろうがこんだけ細かく描かれていても、描き込みすぎにある圧迫感が感じられない。

なぜなのかと画面を見ていいたが結局私にはわからなかった。 

 

不思議な変幻自在さをもつワイエス。

会場に行く前は大衆好みの媚びたうまい絵を描く人なのだろうと思っていたのだけど(←ひどい(笑))たしかに大衆受けはするのだろうけど、それだけではない人なのだと感じました。

 

今回の会場構成は、自画像があってそれからは制作地としてしていた2つの拠点、メイン州とペンシルヴァニア州で描かれたものをという風に展示してありました。

「クリスティーナの世界」は習作のみ。

これはテンペラ作品が見たかったのですがしょうがありません(-"-)

とても不思議な人間の描き方をしているなと思ったのですが、ここに出てくるクリスティーナさんは足が不自由なんですね。

「卵の計量器」など構図は単純ですが好きですね。

「オルソン家の納屋の内部」などは明らかにクリスティーナに視線が行くための構図と光の使い方などは前に見たヴェルヘルム・ハンマースホイと対比してしまいますね。

「のこぎりを引く音」の荒々しい部分も持つ水彩画と、「野に置かれた義手」の緻密な水彩画など作者の幅の広さを感じながら両方とも木を介してその質感が良かったです。

「カラスの群れ(<雪まじりの風>習作)」は完成作品である「雪まじりの風」よりも荒涼とした雰囲気が好きでした。

<松ぼっくり男爵>も完成作品よりも、ヘルメットの中にぎゅうぎゅうと松ぼっくりが詰められいるだけの「鉄兜」が画面にあんまり情報がなくていいです。

他の作品でもそうなんですが、ワイエスは途中まで人物を構図の中に入れていても、作品にするときにすっぱりと削除しているものが多いのです。

「747」のシリーズはワイエスがどうやって構図を決めているか分かりやすい習作でした。

また「三日月」は素朴だけど籠の存在感を感じる作品でしたね。

 

6歳から父に習いながら絵を描きはじめて今91歳ということは85年のキャリアをもつすごい画家。

100歳超えても画家として生きてほしいですね!

小倉遊亀、平櫛田中などは100歳超えても芸術家でしたし、田中は100歳の誕生日に30年分彫刻用木材を買ったらしいですし!!

 

それにしても謎の技術が多いワイエス作品たちでした!!(゜o゜)/


 

アンドリュー・ワイエス-創造への道程 

会 期 2008年11月8日(土)-12月23日(火・祝) 開催期間中無休
開館時間 10:00-19:00(入館は18:30まで)
毎週金・土曜日21:00まで(入館は20:30まで)
会 場 Bunkamuraザ・ミュージアム
交通案内 電車の場合 /お車の場合
主 催 Bunkamura、東京新聞
後 援 在日米国大使館
協 賛 損害保険ジャパン、大日本印刷
特別協力 アンドリュー・ワイエス夫妻、丸沼芸術の森
協 力 全日本空輸
お問合せ Bunkamuraザ・ミュージアム  03-3477-9413
プレスお問合せ アンドリュー・ワイエス展広報事務局(ピーアールコンビナート㈱内)
〒102-0083 東京都千代田区麹町3-7
TEL:03-3263-5637 FAX:03-3263-5623 
巡回先 2009年1月4日(日)-3月8日(日)   愛知県美術館
2009年3月17日(火)-5月10日(日) 福島県立美術館 


入館料
入館料(税込) 一般 大学・高校生 中学・小学生
当日 1,400円 1,000円 700円
前売・団体 1,200円 800円 500円
 
※ 学生券をお求めの際は学生証のご提示をお願いいたします。 (小学生は除く)
※ 障害者手帳をお持ちの方および介助者の方(1名)は、手帳のご提示で、入館料が一般:700円、大学・高校生:500円、中学・小学生:400円となります。
※ 団体は20名様以上。電話でのご予約をお願いいたします。
団体お申し込み先:Bunkamura TEL:03-3477-9413
 
前売券取扱い
好評発売中!(2008年11月7日まで)

プレイガイドでのお申し込み
お電話でのお申込み
チケットぴあ  0570-02-9999
[Pコード 688-347]
ローソンチケット  0570-00-0777 オペレーター対応(10:00-20:00)
[Lコード 38398]

インターネットでのお申込み
@電子チケットぴあ  http://t.pia.co.jp
ローソンチケット  http://www2.lawsonticket.com
e+(イープラス)  http://eee.eplus.co.jp

その他
Bunkamuraチケットセンター、セブン-イレブン、ファミリーマート、サークルK・ サンクス、JTB、東急旅行センターテコプラザ、ブックファースト文化村通り店 他 主要プレイガイド
 

Bunkamura ザ・ミュージアム

 

 


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菌類のふしぎ-きのことカビと仲間たち-(国立科学博物館) [美術展感想]

フェルメールをあきらめてこっちに来たのですが、こっちも土曜日というと混んでいるかなとは思っていたのですが、そんなにでもなく人はいましたがぎゅうぎゅうではなかったのでよかったです。

 

注)素直な感想を読みたい方はここから本文というところから読んでください。

(それまではおたくの戯言なので・・・・・・。)

 

まあ最初に言っときますが、これは「もやしもん」というマンガのキャラをうまく使った相互利益の出るタイアップ企画ですよ!

というか講談社もしくは作者の石川さんの善意か趣味で成功した企画なのではないでしょうか?

みんなオリゼー(もやしもんのキャラ)に魅かれてくるのだと思いますが、素直に内容をみるとすっごく地味!!

これがもし「もやしもん」のキャラを使った宣伝をしていなければどんだけの集客があったかわかりません・・・・。

まあ私もオリゼーに「来ないとかもすぞー」と言われていった口ですが(゜Д゜;)

(うそうそ。でも「菌類の世界展」とかで行ったかどうかは微妙なところ)

 

なので「もやしもん」の世界というものを展示した企画という位置づけで行ったとも言えます。

だがそんなつもりで行くと外れます。

私も原作は読んでなくてアニメだけ見ていたのですが、なんかキャラの扱い方が中途半端なのですよ!

そう思ってパンフをみると「主催:~TBS」と書いてある。

TBS?だってアニメをやっていたのはフジテレビだぞー!

そう気がつくと有料音声案内が声優ではなかったり(←これだともっと借りる人が増えたと思う)

オリゼーの声が冬馬さんか怪しくなってきてました。

(私にはすぐれた”ダメ絶対音感がないので・・・”)

 

 

 

ここから本文です!m(__)m

博物展としては、子供には難しく高校生以上で生物をやった人にはちょっともの足りないというレベルの内容でした。

まあ全般に向けてだとこうなってしまうのですかな?

 

最初は菌類の最新分類状況について。

今までやっていた形状等の分類ではなく、分子分類学というDNA観点からの再分類がいま行われているみたいです。

展示物としてみるには内容がちょと複雑すぎて私の頭にはあんまり入ってこなかったのですが、大雑把に覚えているのは植物の方に分類されていたのがどっちかという動物の方に今は分類されているようです。

大雑把すぎるorz

もともと菌類は従属栄養なので植物とはちがうのですが、なんかもっと動物よりの生物だったというな説明だったような・・・・・・・・うにゃうにゃ

まあ系統樹(こんな名前だっけ?)で表示されているのですが、動物と言ってももっと幹のところになるので全然ちがうのですが・・・・・・。

あと粘菌って菌じゃないのね・・・・

原生動物に近いらしい!

 

そのあとはきのこだらけ(゜Д゜;)

盛るぜー

盛るぜー

ちょー盛るぜー

というくらいにキノコがあります。

これは本物のキノコをフリーズドライして水分があったところに樹脂を入れるという方法で、生育していた時とほぼおなじ形で標本をつくるという方法なのです。

欠点はやっぱり鮮やかな色は落ちてしまうということですね。

でも液浸標本でもどんどん抜けていきますし、きのこだと鮮やかな色のものは少ないのでこの標本はとてもいいものだと思います。

キツネノチャブクロもあのぱっふとしたお姿なのでおもわずつっついて胞子をばふっと出したくなります!

(注:展示物に触ってはいけません!!)

あと生活史も有性生殖世代と無性生殖世代があるのですね。

まあこの手の生殖を行う生物は少なくないのですが、なんか特殊なサイクルをしているみたいです。

でもやっぱりパネルの説明だけでは理解しきれなかった・・・・・・。

またそれぞれの世代で形が違うのでまだ同定が終わってないものもあるとか。

 

それから少しだけオリゼーたちの説明が!!

初めて「もやし」がつくられるところをビデオで見ましたが、面白いように増えますね(゜o゜)

これを各酒蔵に販売するのかな?

ほんでまたちょこっともうしわけ程度にクリソゲヌム(青カビ)からつくられたペニシリンの実物展示(容器ね!)やら、ほかの黒カビ等の試験管での展示がありました。

 

あと1コーナーもやしもん劇場というのがあるのですが、まあほとんどキャラグッズの展示となっております。

(それまでもたくさんいるのですけどね。このフィギュア?の量はぱっないのでかなりのお金がかかっているようなー。というかお金かけるところ間違っているような(笑))

あとちょとアニメ劇場を上映してます。

 

体験コーナーでは各松茸やらアルコールやら腐臭?(だっけな??)のにおいをかいだり、別のところでは実物の菌を顕微鏡で見れます。

まあアートギャラリーはふーんという程度に・・・・・。

菌学者の部屋もふーんという程度に・・・・・。

 

そんで私の時は光るキノコみれました!

ツキヨタケだったのでかなりはっきり発光しているのをみることができました。

小笠原でみることができなかったのでちょっとうれしかったです。

 

菌が支える森ということで、菌が原因の病気や森の掃除屋としての分解について多少展示してあります。

それにしてもテングス病って菌にとってなんの利益があるのでしょうね?

(昔から不思議だったもので・・・・)

 

その他飛ばした内容ではアイスマンという大昔の人(何千年も前?)がキノコを加工してもっていたとか、菌と植物や地衣類との共生やその反対のこととかにも触れてました。

このところでおもしろかったのはギンリョウソウは菌が分解した栄養分で育っているという内容でした。

葉緑体もないのにどうして生育しているのか不思議だったのですがこれでちょっと謎が解明されました。

 

今回の内容は謎がちょっと解明されたり深まったりした展示でした。

個人的には真菌と細菌との区別がわかりづらい内容だった。

キノコメインにするよりもこの子嚢菌類と細菌の展示だと面白かったのではと思ったのです。

 

そして第二会場では小林路子さんのミニギャラリーともやしもん原画展が。

原画展はそのなのとおりで特に工夫はないです。

小林路子さんの絵ですがこれがすごい。

日本の正統派植物画家という画風なのですが、キノコを描いたその構図には必要な情報だけが入っている。

なんでこれがすごいかというと、キノコはだいたいじめじめした地面に生えるので余計なゴミがついたり汚れたりしやすいのだが、それをうまく排除しながらそのキノコの生息環境を表現している。

また良く見ると複雑な形なのでこれだけ描き込めるのはすごいなと思いました。

 

あと噂の石川さん落書きはいっぱいありました。

でもなんか「落書きを探せー」みたいなことをやっている人たちがいたのですが主旨間違ってません?

 

最後にオリゼーたちのつぶやきを!

もやしもん.jpg

 

 

なんか私は気がつかなかったのですが、HPでワークシートというのを作っていたみたいです。

なのでこれをもって会場に行けばもっと楽しめるのかな?

(直接リンク先になってます)

http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/special/2008/mysterious_fungi/worksheet.html

 

あ、あとあと私の適当な知識で書いてますので間違っているところもあるかもしれませんが、そこら辺は会場でちゃんと確認してね♪ 

 

追伸 

あれの会期終了も迫ってきたので今日いってくるぜー

 

 


菌類のふしぎ
きのことカビと仲間たち

開催概要
会場
国立科学博物館   (東京/上野公園)
会期
2008年10月11日(土)~ 2009年1月12日(月・祝)
月曜休館(月曜が祝日の場合は開館し、翌日休館)
午前9時~午後5時、金曜日は午後8時まで
(入館は閉館時間の30分前まで)
主催
国立科学博物館、TBS
後援
文部科学省、TBSラジオ
協力
日本菌学会
フィーチャリング
「もやしもん」石川雅之/講談社
監修
細矢 剛(国立科学博物館)
学術協力
奥田 徹(玉川大学)
吹春俊光(千葉県立中央博物館)
出川洋介(神奈川県立生命の星地球博物館)
佐久間大輔(大阪市立自然史博物館)

 

国立科学博物館


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ヴェルヘルム・ハンマースホイ(国立西洋美術館) [美術展感想]

2度寝してやっと出かけられる体調になる・・・・・。

なんでだ・・・・?

 

というわけで、現地に着いたのは2時ぐらい。

作家の知名度もそれほどではないので混み具合はそんなにではないだろうとは思いましたが、混んだ西洋美術館はとても見にくいのでやっぱり朝早く行きたかった!

結果はまあ土曜日の2時としてはほどほどでした。

 

モチーフが当時にするとあんまりみられないタイプの画家だと思います。

空白好きの私としてはパンフをみて惹き付けられました。

 

今回は画家が描いたモチーフ別にだいたい並べられています。

最初のコーナーでは初期作品ということでいろいろありますが、展覧会に出品して波紋を呼び落選したという「若い女性の肖像、画家の妹アナ・ハンマースホイ」などは対象物に対してとても素直に描かれていて何が問題になったのかわからないくらい素朴だけどきれいな肖像画でした。

そしてこれが画家の転機になったのか、この絵から感じられるような柔らかい肖像画はその後この展覧会では展示してありませんでした。

後ろ姿や、人物としてではなく風景の一部としての女性(大体が画面に一人だけ)

正面から描いた作品でも、女性らしさと言われる柔らかさや華やかさを意識して排除したとしか思えない作品ばかりです。

でもそれがギスギスしたものではなくとても静物的で、それはひっそりひとりで静寂の時間を楽しむような感じでした。

 

なんども自宅の一室を描いているのですが、よくこんな何でも無い部屋を画面に安定した構図でおけるものだと思いました。

いや完璧には安定はしてはなくて、何でもない部屋なのになぜかこう歪んでくるものはあるのです。

でもそれすらも画家の思惑のように思えてくる。

少しのモチーフにあとは壁と天井と床の濁った白の世界。

開け放たれたドアは視線をその先に持っていくのですが、室内からはでません。

とにかくこの室内を描いたシリーズは構成の見事さに感心しました。

 

しかし、上記に描いたように空白好きとしては、Ⅳ室にある「人のいる室内」よりも最終室での「誰もいない室内」の方が好きだったりします。

 

風景画も多少描いていて、「雪のクレスチャンボー宮殿」などはその描き込みもすごいですが、宮殿の雰囲気を的確に表している構図が好きです。

また「若い樫の木」なども必要なものだけを描いた風景で、「ゲントフテ湖、天気雨」もほとんど平面的な風景なのですがその素っ気なさが好きでした。

風景画でも人工物と自然物では視点が変わって来るのでしょうか、ちょっと画面から感じる雰囲気が違います。

上手さは宮殿をなどを描いたものの方が上のような気がしますが、自然物を描いたもの方が好きでした。

 

個人的には1900~1910年の間に描いた作品で好きなものが多かったです。

あまり他の作家では感じない静かな情緒というのが画面から出ている作品たちでした。

 

あと会場にあったストランゲーゼ30番地の部屋を3DCGでみせるのはおもしろい企画でした。

 

 

おまけ

国立西洋美術館は常設展も好きなのですが、今回は一部改装中ということでいつもの1/2(1/3?)ぐらいしか展示スペースがなくてこの常設展だけだと無料で見れるみたいです。

(いつまでかはわかりませんが・・・・・。あと、なんとなくチラ見しただけなので情報が間違っていたらすまそん)

天使をいっぱいみてきました!!


ヴィルヘルム・ハンマースホイ展 -静かなる詩情- 

会  期   2008年9月30日(火)~12月7日(日)
 
   開館時間   午前9時30分~午後5時30分(金曜日は午後8時)
        ※入館は閉館の30分前まで
 
   休 館 日   月曜休館
        (ただし、10月13日、11月3日及び11月24日は開館、10月14日(火)、11月4日(火)及び11月25日(火)は休館)
 
   会   場   国立西洋美術館  
 
        〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
JR上野駅下車(公園口出口)徒歩1分、京成電鉄京成上野駅下車 徒歩7分、
東京メトロ銀座線、日比谷線上野駅下車 徒歩8分
 
   観覧料金     当日 前売 団体
一 般 1,500 1,200 1,100
大学生 1,100 900 800
高校生 700 550 500
   
 
 
        ※団体は20名以上
※中学生以下無料
※心身に障害のある方および付添者1名は無料
(入館の際に障害者手帳などをご提示ください。)
※本展の観覧券で常設展もご覧いただけます。
 
   主  催   国立西洋美術館、日本経済新聞社、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ
 
   後  援   デンマーク大使館、文化庁
 
   特別協賛   伊藤忠商事、損保ジャパン
 
   協  賛   EPSON、大日本印刷、東芝、トヨタ自動車、日本経済新聞デジタルメディア
 
   協  力   JR東日本、スカンジナビア航空、西洋美術振興財団、財団法人ポーラ美術振興財団
 
   お問合せ   ハローダイヤル 03-5777-8600
 
   講演会   9月30日(火)14:00~15:30〈終了しました。〉
アネ=ビアギデ・フォンスマーク
(コペンハーゲン、オードロプゴー美術館長)
「カール・ドライヤーの映画におけるハンマースホイの影響」
 
        10月4日(土)14:00~15:30〈終了しました。〉
フェリックス・クレマー
(フランクフルト、シュテーデル美術館学芸員)
「ハンマースホイと象徴主義」
 
        11月22日(土)14:00~15:30
田辺 欧(大阪大学世界言語研究センター准教授)
「19世紀末デンマーク、黒衣の女性が語るもの」
 
        上記講演会について
会場:国立西洋美術館講堂
定員:各回先着145名(聴講無料。ただし、展覧会の鑑賞には別途観覧券が必要です。)
参加方法:当日12:00よりインフォメーションにて聴講券を配布します。
(開場は各日共13:30)
※直接講堂にお越しください。
※講演者、講演タイトルは当日変更になる場合があります。
 
   スライドトーク   当展覧会の見どころやおもな作品について、夜間開館を行っている下記の金曜日に、講堂でスライドを使って解説を行います。
日時:10/10(金)、10/24(金)、11/7(金)、11/21(金) 各回18:00から約40分
解説:佐藤直樹(国立西洋美術館主任研究員)/萬屋健司(大阪大学大学院)
会場:国立西洋美術館講堂
定員:先着145名(聴講無料。ただし、展覧会観覧券が必要です。)
※直接講堂にお越しください。
 
   ロンドン会場   会期:2008年6月28日-9月7日 〈終了しました〉
会場:ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ、ロンドン
主催:ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ、国立西洋美術館、
   日本経済新聞社 
 

国立西洋美術館

 


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